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横断組織デザイナーの働き方 - えんあかの場合 -

こんにちは!デザイナーのえんあかです。

先日、MIXIの26新卒デザイナー向けのイベントで、MIXIのものづくりというテーマでお話をしました。その内容をこちらでも公開しようと思います。

私からは、MIXIにおける横断組織デザイナーの働き方を紹介しました。横断組織って何?という方、以降のパートで説明いたします。

自己紹介

改めて、自己紹介を簡単に。

MIXIには新卒で入社し、途中産休・育休も挟みつつ、大体10年ぐらい働いていて、経歴としてはこんな感じです!

家族向け写真共有アプリやマッチングアプリ、新規SNS立ち上げ、組織開発などデザイン広報・人事みたいなことをやってみたり...。
その時、身につけたいスキル・経験に応じて、様々なチャレンジができるのは、事業領域の広いMIXIの強みであるし、チャレンジを推奨する文化も特徴の一つだと思います。


MIXIのデザイナーって?

事業部デザイナーと横断デザイナー

今日はMIXIのものづくりというお話ですが、本題に入る前に、MIXIのデザイナーについて軽くお話します。MIXIのデザイナーには、事業やプロダクトへの関わり方として、大きく2つのパターンがあります。

1つが、事業部に所属するデザイナーです。担当するプロダクトに関わるデザインを幅広く担当するので、アプリだけでなく、Webからチラシのような紙媒体まで様々なデザインに携わる事ができます。

もう一つが、横断組織に所属するデザイナーで、グラフィックやUI/UX、動画など、専門性ごとに組織が形成されています。その、個々や組織の専門性を活かし、プロダクトや会社へ貢献しています。私は後者の横断組織に所属するデザイナーとしてプロジェクトに関わっています。

とはいえ、事業部に所属か、横断か、固定というわけでは全然なくて、行ったり来たりしている人も多いです(私もそう)。それぞれの良さや得られる経験は異なるので、その時自分が挑戦したいことに合わせて、事業との関わり方も変えるのもありだと思います。

全社横断で支援を行う、デザイン本部

MIXIのデザイナーの横断組織がデザイン本部です。新規事業の立ち上げから既存事業のグロースまで、全社横断で支援を行っています。

全社横断で支援を行うデザイン本部

中は大きく3つの組織に分かれていて、UI/UXを強みとする「プロダクトデザイン室」、企画・演出、特にイベントや動画を強みとする「動画クリエイティブ室」、MIXIのパーパス実現と、デザイン組織の価値向上を目指す「ブランドデザイン室」があります。
私は、スキルセットがUI/UXなので、左のプロダクトデザイン室に所属してます。それぞれの能力や強み、部内では「ケイパビリティ」という言葉をよく使うのですが、それぞれのケイパビリティを活かして、事業グロースや会社へ貢献しています。


横断組織デザイナーの働き方 - えんあかの場合 -

次に、横断組織、デザイン本部デザイナーがどのような働き方をしているのか、私の業務内容を例にお話させていただきます。
今回は、現在担当している、FC東京公式アプリ千葉ジェッツ公式アプリの開発プロジェクトでの働き方をお話します。

チーム体制はこんな感じです。

チーム体制(左が事業部、右がデザイン本部)

事業部の方が左側で、PO、PM、マーケティング、開発に関わるエンジニアなど。全体では20名ぐらいいるかと思うのですが、メインでやり取りするのは10名ぐらいです。
事業部側にはデザイナーがいないため、デザイン本部の私たちが支援していて、デザインチームは、全体の取りまとめを行うアートディレクター、メインのUI/UXデザインを行うデザイナーが3名。サポートとして、デザイナー1名と、PJの進行管理をヘルプするディレクターが1名という、6名体制です。

私は、この中の、サポートのデザイナーになります。

サポートの役割って?

私のスキル・強みとしては大きく以下の2つです。

一つが、プロダクトの体験設計で、デザイン思考プロセスの導入やユーザー体験設計のフレームワークの実践の経験が多いです。

もう一つが、アプリのUI/UXデザインで、過去ゼロイチから運用まで多くのプロダクトに関わってきたので、情報や体験設計、デザインシステムの構築なども強みだったりします。

プロジェクトでは、この2つの強みを活かしたサポートを行っています。

役割①:デザイン思考プロセスの導入・推進

デザイン思考プロセスの導入・推進なんですが、やりたい!と思っていても
実際に案件を担当して手を動かすデザイナーは、そこまで手が回らないということも多々あります。

そこで、実際に案件を推進するデザイナーと連携しつつ、私が導入を牽引する。具体的には、事業部サイドに導入の提案をしたり、実際に実施が決定したら、ワークショップを企画したり、当日のファシリテートを行います。

プロジェクトのフェーズや課題などに応じて、様々なフレームワークを活用しています


役割②:プロダクトの品質管理・レビュー

FC東京や千葉ジェッツアプリに関わっているデザイナーは、新卒3年目以下の若手も多いので、得意分野の異なる様々なデザイナーからレビューを受ける、という経験が重要だと思っています。

これは実体験からも、色んな角度の意見をアウトプットにどう反映するか、意見の良し悪しを自分で判断できるようになることが成長につながると感じています。

プロジェクトにはレビュアーとして参加していて、バナーやUIデザインなど様々な制作物に対してフィードバックを行っています。

グラフィック系のレビュー観点の例
UI/UX系のレビュー観点の例

UI/UXデザインのレビューでは、まずは「ユーザーが直感的に理解できるデザインか」を確認し、そこがクリアできたら、「様々なケースが考慮できているか、考慮漏れがないか」確認していきます。実際に開発となると、例えば情報がない場合のデザインはどうする?など様々なケースを網羅することが求められます。

開発側から指摘される前に、できるだけデザイン側で洗い出しておくことを意識していて、レビューでは、自身の過去のアプリデザイン経験が活かされています。

現プロジェクトの私の役割がこの2つで、自身の強みを活かし、事業をグロースさせられるよう、日々新しい課題に向き合っています。

横断組織デザイナーで大切なこと

最後に、横断組織デザイナーで私が大切だと思っていることをお伝えできればと思います。

そもそもの考え方として、お互いの強みをかけ合わせる、ということが、事業のグロースや最大化に重要だと考えています。

事業部側は、アプリの数値や競合、市場調査などを踏まえて、長期目標や次の一手を考えています。まさに「ビジネス視点で事業を考え遂行するプロ」なわけです。

それに対して、UI/UXデザイナーは、「ユーザー視点で課題を解決するプロ」だと思っていて、プロダクトを使うことでユーザーのどんなニーズが達成できるのか、そのためにはどんな体験設計が必要か、事業部とはまた違うアプローチで課題を捉え、アウトプットを提案します。

異なる強みをかけ合わせることで、アウトプットの精度や事業グロースの確度を上げることができると思っています。


最良のプロダクトにするために、事業サイドで足りない視点やスキルを補うことが我々の役割でありますが、その際、相手の考えや思考も理解し、尊重し合う事が重要です。

横断組織は「支援する」という言葉を使いがちですが、デザイン本部では、「事業部に寄り添う」そして「一緒に伴走する」という表現を使っています。横断組織でありながらも、一緒にプロダクトを作る仲間として関わることを目指しています。


MIXIでは仲間を募集しています!

以上、私の業務を例に、MIXIの横断組織デザイナーの働き方を紹介させていただきました。面白そう!話聞いてみたい!って方、新卒・中途問わずぜひ気軽にお問い合わせください!

ではまた!


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えんあか / MIXI
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