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「転生したら無敵の殺し屋だった件について」 [ジョン・ウィック 感想]

85点

動くキアヌリーブスを見れる時代に生まれたことに感謝。



めちゃくちゃに面白い。なぜ今まで見てこなかったのか…


 序盤、主人公ジョンは妻を失った喪失感に包まれている。この段階では滲み出るサスペンス感があり、私はイマイチ掴みどころがわからず疑問を抱いていた。が、突如現れた雑魚チンピラがジョンの自宅に押し入り、愛用する車を奪った挙句妻の形見であるワンちゃんデイジーををジョンの目の前で殺してしまう。ここから様子がおかしくなる。

 雑魚チンピラはマフィアのボスの息子だった。彼の父は街を牛耳る絶対的ボス。そんな父が見た事もない動揺っぷりを見せ、衝撃の事実を息子に知らされる。てめえが殺したのはあの伝説の殺し屋"ジョン・ウィック"だと…

 このムーブ日本人なら何処かで見覚えがあるはず。ブラックRX、カカシ先生、ネテロ会長、五条悟、サイタマ、リムルテンペストステフィンカリー、室伏浩二、吉田沙保里…

 我々日本人が大好きな主人公無双系アニメ。言うなればめちゃくちゃスタイリッシュでかっこいいワンパンマンである。

 とにかくキアヌリーブスがマフィアを殺す。殺す殺す殺す。車と犬のために笑

 そりゃあ一大事なのは間違いない。妻の大切な形見なのだし。

 だが、多大な制作費をかけてキアヌリーブスをキャスティングし、撮影するバリバリにイカしたアクション映画の主人公を突き動かす信念が犬と車。中々にシュールで面白い笑

 そしてそのアクションシーン。さすがキアヌ。信じられないくらい滑らかでかっこいい。無駄な動作が一切なく、体に打ち込んだ後頭にトドメを放つまでの滑らかさといったらそれはたまらない。戦いを魅せるためではなく、確実に仕留めるための動作がジョンの無慈悲さと確実に仕事をこなすできる男っぷりをありありと見せつけられる事となる。

 何人も何人もマフィアが、あの手この手でジョンを始末しようと登場する。が、この映画で結局やろうとしてる事は「転生したらキアヌリーブスで無敵の殺し屋だった件について」をお金かけてしたかっただけである。それも信じられないくらい高度の完成度で。ただそれだけなのに何故ここまで面白いのか。それはただキアヌリーブスなだけなのである。Just Keanu. Just it.

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