【研究者へ】どうせ不安定な人生だから、いつ結婚してもいいかなって思う話

今回は「研究者の結婚」をテーマで書いてみようと思います。結論を言うと、研究者は結婚できるならタイミング問わずしたほうがいいです。その理由をお話しします。

まず、なんでこんなテーマで書こうと思ったかというと、

大学に勤めている研究者があまりにも不安定な人生を送っているから

です。

結婚適齢期である若手の大学教員って実は単年度更新の人が多いんです。

だから来年自分がどこにいるかもわからない・・・っていう状況で結婚とかどうなの?

って思う人多いと思うんですよね。。(企業の研究者は別化と思いますが)

私は博士課程の学生のときに結婚したので、研究者の結婚観についてはちょっと考えたことがあるので、書いてみますね。


結婚に対する価値観みたいなものは本当に人それぞれなので、そういう話はせずに、この記事では「研究者がいかに人生を効率よく豊かに生きるか?」という観点から結婚の重要性を考えてみたいと思います。


・結婚は好きな人とすればいいじゃん

・結婚なんてせずに同棲でいいじゃん

とかそういう話ではないです。

研究者を目指す博士課程の学生またはポスドクの皆さん、もし現在付き合っているパートナーがいて、結婚を考えているのなら、

今、結婚した方がいいです。

「結婚はせめて博士課程を卒業してからじゃないと・・・・」

「いや、結婚はもう少し生活が安定してからじゃないと・・・」

などという声が聞こえてきそうですが

しかし、研究者という職業を選んでいる時点で、常に任期ありのポジションを転々とすることもありますし、生活自体が安定しない研究者はいつ結婚しようが結局は一緒なのです。


では研究者が早々に結婚することでどういうメリットがあるか?メリットは二つあります。


メリット1.生活が安定する

これは夫婦共働きの場合です。


共働きであれば生活費を共有できるのでお金に困ることが少なくなります。
いや、当たり前じゃん!と言われそうですが、実はこのこと以上に私が言いたいのは、生計のポートフォリオが組めるという点です。


大学の研究者というのはいつクビになるかわかりません。突然、「来年ラボなくなるから就職先さがしておいて」と言われる可能性もあるのです。そうなってもし運悪く就職できない場合は生活が困窮します。生活が困窮した中でまともな就職活動などできませんよね?負のループに陥るのです。


こんなときにパートナーが仕事していればすぐに困窮に陥ることはありません。少しの間、飯を食わせてもらい、生活の安定を維持しながら就職活動をさせてもらえるのです。


「結婚したら専業主婦になりたいなー」などと言うパートナーとは結婚しない方がよいですよ。生活は苦しくなるでしょうし、メリットはありません。

これに加え子供までできたら、ポスドクとか博士課程の学生の給料では明らかに困窮します。


メリット2.精神が安定する

結婚してダブルインカムになれば精神が安定します。

メリット1と関連しますが、パートナーが働いていれば、「もし研究職をクビになってもすぐにはお金に困ることはないんだ!」と感じることができれば精神も安定するのです。


そもそも研究というのは、精神が不安定な状態でできるものではありません。


来年自分の机はないかもしれないと怯えながら研究をしても、まともな思考などできませんし、実験も失敗ばかりでしょう。


また、研究職に理解のある人がパートナーであればなおよいでしょう。大学の研究者は転勤を何回もしますし、場合によっては単身赴任の可能性もあります。むしろ研究職に理解のない人とは結婚生活は続けられないかも。。。

そこは注意が必要です。

ということで、話をまとめると、「研究者は結婚をしたいんだったらもうしてしまえ」です。


どうせ不安定な人生なんですから、いつ結婚したって変わりませんしね。
相手が見つからないというのはまた別の問題ですが。


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