光田健輔論(22) 浄化と殲滅(3)
『ハンセン病 絶対隔離政策と日本社会』の「まえがき」で、内田博文氏が「無らい県運動」の概要を端的にまとめているので、引用する。
「無らい県運動」に関する書籍も多く出版され、検証会議や研究者、各自治体の尽力によって資料も発掘され、隠されてきた実態も随分と解明されてきた。私もそれらを可能な限り読み込んでいるが、読むほどに両極端な<姿>に唖然とする。と同時に、光田健輔のあまりの巧妙な計画と強引な実施に驚嘆する。
藤野氏が批判している遠藤隆久氏の「アジール」という見方に対して、内