同じイベントを定期的に開催することで、一人一人の思いと社会との接点を増やす

ワールドカフェとは?

みなさんは「ワールドカフェ」という対話の手法をご存じでしょうか?

ワールドカフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、様々な背景をもつ人たちとの会話を楽しみ、お互いをもっと知る交流と相互刺激からの創発を目的とした対話の手法です。アニータ・ブラウンとデイビッド・アイザックスが1995年に開発・提唱し、世界に普及しました。​
少人数の会話の楽しさと多人数での運営の両立を目指したプログラムです。

エンパブリックでも「カフェ型トークをしよう!」と題して、ワールドカフェによる交流の場の企画・運営セットをお届けしています

エンパブリックSTOREでも販売中です

empublic Studioでは、毎月1回、「studioワールドカフェ」と題してワールドカフェの手法を使ってスタジオでより深めたい問いを持ち寄り、いろいろな方々と対話する機会を設けています。

2022年12月7日に開催したstudioワールドカフェでは、3つの多彩な問いが集まりました。

①若者とシニアはなぜ距離が離れてしまうんだろう? (仕事づくりミニプレゼンより)
②人が関わり続けたいと思える場ってどんな場所だろう?(前回のスタジオワールドカフェより)
③芸術を、お金にならないのに、多くの人が学んだほうがいいと考えているのはなんでだろう?(気になることを対話するより)

当日のワールドカフェでのお題紹介の様子

それぞれのワールドカフェのお題はstudioで開催されたイベントや前回のワールドカフェで対話した結果、それぞれの人が「もっと話したいな」と感じたテーマを持ってきていただいたもの。なので、毎回多種多彩なテーマが集まっています。

問いを通して自分なりの答えをみつける


ワールドカフェの性質上、同じ問いに対して様々な人からの意見が出されます。そこから生まれる化学反応や新しいアイディアもとても面白いのですが、まずはじめに「自分が感じたことを場に出す」というプロセスがあります。
問いに対して自分が感じたことを場に出して初めてそれに対する反応が返ってきます。ワールドカフェはお題を出した人はもちろんですが、お題を出していない参加者として参加するからこそ、気軽に自分が感じたことを場に出す機会になっているのではないかと感じました。

自分がもっと話したいことをみんなと話す機会

今回のワールドカフェのお題は、別の機会で対話したことを「もっと深めたい」と思って持ち寄ってくださっているもの。自分から提案したお題をさらに深めたい!という方ももちろんいらっしゃいますが、中には自分は参加者として話していたんだけれど参加する中で、このテーマについてもっと話したくなった。ということで、持ち込んできてくださる方もいました。
気軽に参加したけれど、自分が話していると「おや・・・?」という自分の中の引っ掛かりや気になること、もやもやに出会えるのもワールドカフェの面白さであり、そこから話が展開していくことも楽しみの一つだと感じました。

次は自分が提案する側へ

ワールドカフェでは毎回3つ程度お題を募集しているのですが、開始当初は「本当に毎回埋まるかな…」とドキドキしながらスタートした部分もありました。ですが、empublic Studioの中で様々な対話を重ねている中で自然と「もっと話したい!」というお題が出てきていることはとても嬉しいことです。
また、ワールドカフェを毎月1回定期的に開催していることで、気軽に提案者側に回れる機会にもなっているのではないかと感じました。ワークショップやピッチほど準備が必要なく、自分が気になっていることから問いをつくる。そしてそれを持ち込んで、対話することで、その場でしか生まれないアイディアや発言が生まれてきます。

定期的に同じ場を開催するとマンネリ化したり、「本当にこれでいいんだろうか」と思うこともあるかもしれません。私も「本当にこれでいいんだろうか」と思うことはたくさんありますが、皆さん一人一人が場を楽しみ、いろいろな立場で関わってもらうこと、そして自分の思いを出してくださる場があることで、一人一人の思いが少しずつ社会と接続する機会になっていることはとても嬉しく思っています。

次回のstudioワールドカフェのレギュラー版は1月4日(水)20:00~21:30、年末特別編は12月17日(土)16:00~17:30にそれぞれ開催されます。
ぜひ気軽に自分の感じたことを出してみる機会にご参加ください^^
自分が感じたことを場に出す機会、クセになる気持ちよさです。



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