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コミュニティづくりの第一歩は、顔の見える関係づくりから①

「町会に入る人が減ってきている」「町会の担い手がいない」
どの地域でも起きていることではないでしょうか。

エンパブリックが取り組んでいるちよだコミュニティラボでも、そういった声があります。
千代田区は、江戸城のおひざ元ということもあり、千代田に生まれ育ち伝統を守ってきている人がいます。
一方で、マンション開発や都市回帰で人口が急激に増え、ここ20年くらいで住み始めた人も多く、全体の70%以上となっています。

こうした人口構成の中で、コミュミニティの再構築が必要とされていますが、かつてのように、住んでいるからその地縁のコミュニティに一様に入ることは、都会のど真ん中にある千代田では特にコミュニティに対する考え方が多様であり、なかなか難しくなっています。
一方で、地域の伝統を守りたいという声もあり、また、万が一の時に備え、地縁コミュニティの意義も謳われています。

20年後、30年後に向けて、これからの地縁コミュニティをどうしていったらいいのか。そんなアジェンダで、ちよだコミュニティラボでは、区民の方の声をアンケートやヒアリング等を通じて集め、地縁のつながりについて理解を深めていきました。

コミュニティのつながりといっても大事なのは、個と個とのつながり。
まずは、地域のイベントでも、テーマコミュニティでもいいので、地域の顔見知りをつくり、知り合った地縁コミュニティの人をきっかけに、地縁のコミュニティにも徐々に参加を広げていく。
つまり、○○町会の副会長ではなく、○さんとして出会う。そういったことが地縁コミュニティへ参画することを、遠回りのようで増やすことになるのではと考えています。

そのためには、地域の人を知る機会、出会える機会を増やしていくことが大事と、ちよだコミュニティラボでも取り組んできました。
また、それぞれの町会でも、新しい人も参加しやすいイベントや、LINEやHPを活用した情報発信など、これからの地縁コミュニティを考え、色々な取組みがされています。

そこで、各町会の新しい取組みついて相互に学び合う会をしようと、昨年度開催してみました。こうした場がこれまであるようでなかったと「この場」に対して、非常に有意義だった、貴重だったという声を頂きました。
また、さらに、こうした取組みを参加していなかった町会とも共有できたらよいのではという声より、まとめたのが「町会の新しい取組み事例集」です。
こちらの冊子づくりにおいても、顔が見える関係づくりが大事と、発表頂いた町会の方も顔写真付きで紹介しています。

これまで町会は遠いことと思っている方にも
「こんな人がまちに関わっているんだ」「こんなことを工夫しているんだ」と、
町会をより顔を見える形で知ってもらえるきかっけとして、見ていただけたらとも思っています。

また、事例集と共に作成したのは、地域におけるオンラインイベント開催の意義と効果、ノウハウについてまとめた冊子「まちの歴史をコミュニケーションのきっかけに」も作成しました。

地域活動におけるデジタル活用・オンライン活用も期待されるところですが、なぜ、オンラインイベントを開催したのかについては、次回まとめます。


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