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つながりをつくる、音楽やスポーツ-広石コラムVol.18

新年を迎えて最初の社内ミーティングで、インタラクティブについて話題になりました。インタラクティブと検索すると、「双方向」とか「対話式」といった意味合いで「一方通行じゃなくて、やり取りできる感じ」と出てきます。嵐ファンのスタッフの嵐の年末のコンサートの話題から広がり空間と場についての話合いとなりました。コロナでなかなか「場」の作れない中でも、場を感じられる空間づくりが出来るという事、それが今まで体験、経験してきたことであればより場を感じやすいという広石からの話が、これからの世の中に本当に必要な事だと思いました。そして過去の場づくりについてのコラムを読み、今と状況は違うけど違う事で出来ることが見つかるヒントにもなるなと思い、あえてこちらのコラムをご紹介します!(事務局新村)

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「つながり」は、「つながろう」からは生まれない。
つながりや絆がテーマとなることが多い昨今、私たちが場づくりをしていて強く感じることです。

現代社会では、つながることの大切さや必要さを多くの人が感じています。しかし、そう思いながらも、いざつながろうとすると、ちょっとした煩わしさや、面倒さ、負担感を感じてしまう。その小さな見えない壁を越えたら、居場所や出番はたくさん待ってるのが、現代の社会なのかな、と感じます。

では、その壁を越えるには?その一番いいプロセスは、"共に何かに取り組む"。特に何かを創りだそうと一緒に試行錯誤することだと、私たちは考えています。苦労して、共につくった時に、気づけば、つながっているのですよね。

♪気づかないうちに、助けられていた なんども、なんども、そしてこれからも 巡り合って そして愛し合って 許し合って 僕らは つながっていくんだ ♪ (小田和正「今日も どこかで」)

そんな風に出会い、助け合うために必要な取り組みとして、私たちは、
・地域で支えるジュニアオーケストラ
・会社や組織にあわせてプログラムをつくるコミュニティ運動会などがあると思っています。

■ 地域で支えるジュニアオーケストラ

「バイオリンを始めて3日目の子どもが、演奏会の舞台に立てるジュニア・オケを全国に広げたい!」

それが、日本サロンコンサート協会の小林玄人さんの想いです。実際に、今年10月12日に開催された恵比寿文化祭では、「恵比寿ジュニア・オーケストラ」として、昨年、恵比寿で開催された楽器体験の参加者が中心になって誕生したジュニアオーケストラが、文化祭に登場しました。幼稚園から小学生の子供たちに加えて、今回は3日間の事前練習でステージに参加するメンバーも一緒に演奏しました。

ただし、初心者が弾くのだから音楽としてダメというのでは、誰も聴きたくありません。小林さんは、3日の子は開放弦で参加でき、初心者は初心者で参加しながらも、音楽としての感動があるように編曲をすることで、"初めて楽器を触って演奏した感動"から「音楽をやり続けたい!」と思ってもらえることにつなげているのです。

オーケストラ音楽は「わかっていないと楽しめない」と思われ、ましてや楽器を演奏して参加するのは難しいと思われがちです。現在多くのジュニア・オーケストラでは、セレクション(オーディション)中心の入団方法となっていて、技能の高い人が基本となっており、本当の初心者は参加しづらい場合が多いのです。

しかし、初心者も「音楽をやってみよう」と思え、子どもや地域の人たちにとって、身近な場所で音楽と出会うきっかけとなり、楽器ができない人でも「自分も手伝いたい」と思えるような、開かれたジュニア・オーケストラは可能なのです!

■ 組織・地域の人が参加しやすい運動会って?

会社で、地域で、今、"運動会"が改めて注目されています。11月11日放送予定のガイアの夜明け「社内の見えない壁をぶち壊せ」でも、社内の人間関係をつくる手法として、運動会が紹介されるようです。

かつて親睦の場として、地域・企業で多数実施されていた運動会は、近年、運営の担い手不足、費用面などで実施件数は大きく減っています。それは、担い手不足と費用負担の大きさもありますが、その背景には、地域や社内の「つながり」が弱くなってきたことがあると考えられます。

しかし、従来の運動会をやろうとすると難しいならば、逆に、現状から「つながり」を生み出すために、運動会を再デザインできないか?地域・組織の構成員のニーズに基づき、従来の運動会の枠組みに捉われず、構成員が参加しやすいように、独自の企画・運営をしていければ、運動会はコミュニティづくりの良いツールになるのではないか?

コミュニティ・スポーツに取り組む「きゅぽらスポーツコミュニティ」とエンパブリックでは、「コミュニティ運動会」を広げよう!と考えました。

きゅぽらスポーツコミュニティでは、川口市コミュニティ運動会を実践しています。そこでは、綱引き・玉入れなどの運動会の定番種目や、サッカーや野球など既存スポーツに拘ることなく、地域コミュニティの状況に合わせて多世代が共に楽しめるように実施種目をカスタマイズして、運営しています。そして、その企画・運営は住民が主体となって実施されています。

スポーツや運動会という枠組みに人を当てはめるのではなく、関わる人が"わくわく"しながら運動会をつくるには、どんな工夫ができるのか?コミュニティにおけるスポーツと運動会の新しい未来があるのではないか?

・新しいまちづくりの打ち出し方を見つけたい!
・スポーツの力をもっと社会に活かしたい!
・わくわくしながら地域や組織をつくりたい!という方、一緒にスポーツ・運動会の未来について、考えてみませんか?   
                         代表 広石
                     (2014年11月7日記)

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このコラムのオーケストラの話から、メディアでサントリーの1万人の第九がネットで1万人がつながって完成した素晴らしい映像を見て感動したのを思い出しました。集まれないから中止ではなくリモートレッスンなどを取り入れ、この新たな試みが、一体感を生み出す空間になっていてすごいなと思いました!スポーツでもリモートでトレーニングのグループレッスンも可能だし、思いがけないことも出来たりするのかな。。などプラスに転向して色々考えられる機会になりました。(新村)

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