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相談されるまでの道筋ー広石コラムVol.9

コロナの流行以来、経済問題や家庭の問題、学生の悩みなど色々な相談窓口が設けられていて、メディアで多くの人が相談に訪れているという事実を知って、やはり皆、一人で考えても答えが出ない事を、誰かに話したいし聞いて欲しいと思っているのだなと感じました。今回ピックアップしたコラムは相談される側の方だけでなく、相談するのが苦手な方にもヒントになるコラムだと思います!(事務局新村)

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時々、相談についての相談があります。例えば・・・「分からないことはリーダーに相談して、と言っているのに、部下は相談しないで失敗している」「人事に何でも相談して、と伝えているのに、相談に来るのは、もう辞めると決めた後ばかり」「地域包括支援センターに何でもご相談くださいと伝えているのに、相談に来る人がいない」などなど

僕も“お気軽にご相談ください”とよく書くし、上記もみなさんも「相談にのりたい」と真剣に考えています。しかし、相談してほしい時、相談する側からは「相談」ハードルが高いことを忘れがちです。

もし、「家族についての悩みを、知らない人に相談しますか?」と聞かれると、多くの場合、Noと答えるでしょう。相手から見たら、自分も「よく知らない人」なのかもしれません。たとえ同僚でも、同じ街の人であっても。

相談のハードルには色々とあります。
・忙しそうな相手の時間を取るのは悪い。また、相談で時間がかかると、こちらも面倒。
・相談する=自分のできていないところを見せる。自分の評価が下がる?
・こちらの考えや気持ちをちゃんとわかってもらえる?
・自分の相談したいことば相手の得意なこと? 相談してもお門違いと一蹴されるかも・・・
・相談した時に返ってくる答が、自分にあう? 難しいこと言われても・・・
・相手が自分に役立つ情報や経験を持っているか、わからない。
・「人事」「センター」という組織だけが見えていて、相手の人の顔が見えない。など。

このように、「相談する」「相談される」というのは、意外にハードルが高いものです。「相談してくれたらいいのに」「相談に乗ってあげたい」と思う時、そのハードルを思い出してみてください。こちらが思っている以上に、相手は自分を「よく知らない」のかもしれません。どんな人か人柄がわかり、何が得意で、どんな経験を持っているか、何を大切にしているか、
他の人にどう接しているか、どんな回答しているか。それが見えてきて、「その人に相談しているイメージ」を持てる人に人は相談するものです。

職場の中、地域の中で、助け合いが大切と言われます。助け合う関係は、相談しあえる関係から始まるでしょう。助け合える職場や地域をつくるには、相談しあえるくらいお互いを知り、関係性をつくることが、まず必要だと思います。                 エンパブリック代表 広石
                      (2019年8月8日記)
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あまり、相談する相手について考えたことはなかったのですが、なるほどー!私も確かに「その人に相談しているイメージ」を持てる人に相談しているなと思いました。逆に、困っていそうでお話してくれたら少しはお役に立てるかも。。と思う時は、その相手の困っている事が、自分の知っている事だったり既に経験したことだったりして、関連性があるから相談に乗ってあげたい気持ちになるのだなと思うと、自分も何かの時に気にかけて話を聞いてくれようとする人には、素直に相談してみる事も大切だなと思いました。(新村)


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