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地域の課題を自分事として考える人を増やすには?-地域で脱炭素やSDGsを考えるときどうやって仲間を増やす?【Find the Questuion#43】

みなさんこんにちは。エンパブリックの瀬沼です。
今回はFind the Question第43回の様子をお伝えしたいと思います。

みなさんはSDGsと言われてどんな言葉を思い浮かべますか?
丸いロゴマークや17の目標が書かれたパネルを思い浮かべる方も多いかもしれません。
では、SDGsな暮らしと言われるとどんな暮らしを思い浮かべるでしょうか?
なかなか今と違う暮らしを思い浮かべられる方は多くないかもしれません。

SDGsや最近SDGsと並んで聞くようになった脱炭素といった言葉だけ聞くと身近ではないかもしれませんが、
自分が住む新潟県の三条市が日本で一番高い気温(39.8度)を記録し、ダムの貯水率が0%となり、お米の不作が心配されている新潟県では「これが地球温暖化か・・・」と思わずにはいられません。

こうした(現状ではあまり望ましくない方向に)変わっている暮らしをどのように変化させていけるのか?
一人ひとりの小さな活動にどんな意味があるのか?を考えるイベントを先日empublic Studioでは開催していました。

今回は、そのイベントに参加した感想をお送りいただきましたのでご紹介したいと思います。

先日、エンパブリックの15周年記念イベントとして、既に令和4年に「ゼロカーボンシティしもかわ」宣言を行った北海道の下川町で、地域づくりをされている麻生翼さんと下川町役場で気候変動対策を担当している山本敏夫さんのお話を聞くイベントがありました。
私自身「脱炭素」は何となく自分事にならないというか、地球規模で大きく考えてしまってちょっと遠い存在だったのですが、それを下川町の人たちがどう自分の事として感じて活動に参加しているのだろう?と、知りたいと思う気持ちから、このイベントにとても興味がありました!
そして、麻生さんが脱炭素と言っても住民のみなさんになかなか興味を持ってもらいづらいけど、ライフスタイルから考えてもらえばよいのではないか、というお話をされていました。
その事例として「下川で実現したい暮らしをみんなでやったら楽しいんじゃない?」という風に考えるとライフスタイルに繋がっていくというところが、麻生さんご自身が楽しんでやられている感じがとても伝わってきて、人に伝わるってこういうことなんだなあ。。と思ったんですよね。
そしてそれが伝わって自分事になり、一緒に考えていくパートナーが増えていくのは素敵な事だなあと感じました。そして麻生さんのお話から「脱炭素」という大きな目標はあるけども、目の前で起こっている事に大切に向き合っていくという考え方が、ずっと活動を続けていけるコツなのだなと感じました。

こういった考え方へのシフトチェンジが、エンパブ本「ソーシャルプロジェクトを成功に導く12ステップ」のステップ5のところで、「共有の目標と達成への戦略的計画を立てよう―何を達成し、そのためにどう進めていけばいいのか?」にも載っていました!ちなみに今このページを読んでいて、私自身は「状況が変化し、施策が有効でないとわかっても、計画に縛られて変更できない事がある・・・」という箇所にグサッと・・・

脱炭素と言われるとなかなかピンときませんが「下川で実現したい暮らし」を考えていくと自然とこんな声が上がってきたそうです。
「コンパクトなまちなので自転車で移動できるのが楽しい
 →自動車に載らないのでCo2の排出量が削減
「買い物に行くと他の人と買い物袋をシェアする取り組みができて楽しい」
 →ビニール袋を使う頻度が減るので、これもCo2の排出量の減少につながります。
自分の生活と、遠いものだと思っていた「脱炭素」という言葉が結びついたときに自然と、自分の実現したいライフスタイルを突き詰めていくと脱炭素を実現した新しいライフスタイルも実現できるのではと感じました。

私自身はこのお手紙を頂いて改めてソーシャルステップを成功に導く12ステップを読み返し、下川町での取り組みだけではなく、ほかの取り組みでも起こっていることなのだなと感じ、より理解が深まりました。

難しい概念を伝えるときは、具体的な取り組みと、何を目指すのか?という概念を往復させることで、どんどん理解が深まっていくのではないかと感じるエピソードでした。

第43回の放送はこちらからお聴きいただけます


次回は8月25日(金)配信予定です。

8月は、あなたと今のパートナー(仕事仲間・会社・プロジェクトチーム・家族・地域の人…etc.)との出会いはいつですか?その相手と一緒にやろうと決めた理由はなんでしたか?というテーマでお便りを募集ています。

皆さんの日々のもやもやや、「おや?」と思ったことなど「こんなこと送るほどじゃないかな~」と思ったことはすべてめちゃくちゃ楽しく私が拝見しております&聞いている皆さんを勇気づけたり励ます源になっておりますので、皆さんからのお手紙お待ちしております♪
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