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「誰のためのSDGs?」-広石コラムVol.32

先日、ユーグレナ社がミドリムシを原料としたバイオ燃料で飛行機のフライト飛行検査を実施したとメディアで飛行機が飛び立つ映像とともに紹介されていました。バイオ燃料はコストやエネルギー収支の課題もあるようですが、すごいなと思って見ていました。「SDGs」「持続可能な…」という言葉を聞かない日はないくらいですが、何となくはわかっているけど、実際に自分とどうかかわっていることなのかって、想像しずらかったりしますよね。。先に書いたバイオ燃料の話のように大きな動きだけではなく、もっと自分達に直結しているコトなのだなという事がわかりやすく書かれているコラムがあるのでご紹介します!(事務局新村)
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9/24に、日野市で「SDGs×ビジネス実践セミナー」が開催され、ファシリテーターとして登壇しました。日野市は、東京で最初で唯一のSDGs未来都市に選定されています。日野市が行政とビジネスが連動してSDGsに取り組むきっかけとしてイベントは開催されました。

ゲストは、横浜で「Social Printing Company」を掲げ、社会課題解決型の印刷会社を経営されている大川印刷の大川哲郎社長。大川さんとは10年来の知人ですが、お会いするたびに、印刷業の本業と社会課題解決の融合度は高まっています。中小企業だからこそ、「SDGsでできることがたくさんあり、事業にとって不可欠なんだ」というお話は参加者に深く響いていました。
* 大川印刷 https://www.ohkawa-inc.co.jp/  
* 大川印刷とSDGs https://www.ohkawa-inc.co.jp/tag/sdgs/

大川さんのお話と同様に印象的だったのが、会場に高校生と、そして生後4か月の赤ちゃんを連れた女性が来ていたことです。女性の方は「子どもが生まれたことで、この子の未来を考えた時に、SDGsのことを知りたいと思った」と話してくれました。高校生は「私は環境問題をなんとかしたいとSDGsに関心を持ったが、今日来て、人権が重要テーマと知り、環境と人権の結びつきも考えました」と。

彼女たちの存在が、このセミナーの意義を高めてくれました。SDGsは2030年への目標ですが、そこが終着点ではありません。その後、地球も人々の暮らしも持続していける経済社会システムの基盤を整えるのがSDGsの目的です。それゆえ、2030年代、40年代に社会の中核を担う今の子供たち、若人たちは、自分たちがどう暮らし、どのような世界をつくっていくのか、自ら決め、実行していく主体となることを掲げています。SDGsの国連の採択文書でも、プロトコル51に、こう掲げています。「これ(SDGs)は 21 世紀における人間と地球の憲章である。子供たち、若人たちは、変化のための重要な主体であり、彼らはこの目標に、行動のための無限の能力を、また、よりよい世界の創設にむける土台を見いだすであろう」 

そして、思い起こされるのが、ちょうど小泉進次郎さんの参加でニュースになった、国連気候講堂サミットでのグレタ・トゥーンベリさんの演説です。16歳のスウェーデン人の環境保護活動家の女性は、世界の首脳に警告を発しました。「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか」「なにもかも間違っている。私がこの壇上にいるべきではないし、私は海の反対側で学校にいるべきだ。
それなのに、あなた方は私たち若者に頼って希望を求めにくる。よくもそんなことを」
サステナビリティの分野でよく使われるネイティブ・アメリカンの言葉があります。

「現在の土地(地球)は、先祖から受け継いだものではなく、未来の世代から借りているものだ」

そして、ウォルマートの元CEOのLee Scottは、なぜウォルマートがサステナビリティに取り組む理由を聞かれて答えました。「あなたも孫ができれば、わかるよ」

今の40代以上は、20世紀の経済社会システムを前提とする教育を受けてきた人達です。自分達の世代の「普通」が、現在の地球や社会に何を残してきたのかを自覚し、次の世代が少しでも不利な戦いをしなくてすむようにする必要があります。
2050年に石油に頼らない脱炭素した世界をつくるには、今すぐシフトを始めなければなりません。グレタさんが言うように、「次世代に期待」では、遅いのです。子育て支援には、保育園なども大切ですが、子どもたちの未来への環境整備も大切なはずです。

ちなみに・・・今回、新次郎さんが参加したのは、石炭火力を推進している日本国の首相は国連気候サミットに招待されなかったからです。大川印刷は、RE100(再生可能エネルギー100%)を達成したと報告されていました。

子どもたちや孫たちも、夏休みに外遊びができるように、日本の各地の名産の作物を作り続けていれるように、台風や洪水などで苦労せずに生きていけるように。今、何の行動が自分にできるか、ともに考え、動いていきたいと、改めて思いました。               代表 広石拓司
                        (2019年9月25日記)
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私自身、甥や姪たちと接する中で、この先この子たちが過ごしやすい世界になっていて欲しいなと日々思っています。私たちにとって便利やそれに慣れて普通にしていたことが、これからの子供たちにしわ寄せがきてしまうと考えたら、反省とともに出来ることを考えると自分の生活と直結してきます。
コラムの中にあった「現在の土地(地球)は、先祖から受け継いだものではなく、未来の世代から借りているものだ」という言葉が響きました。。
それぞれが小さいことでも積み重ねていくことが大切で、まずは今自分に出来ることからですね!(新村)


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