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「なぜ、それをしているのか?」と問いを深めるー広石コラムVol.49

エンパブリックでは「問い」というキーワードが頻繁に登場します。私自身エンパブリックに出会う前は「問い」というと、相手がいてその相手に、”何かを教えてもらう”とか”質問をする”といった誰かに教えてもらう、答えてもらうといった感覚がありました。そのようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。では、そうではない”答えのない「問い」”って??と思った方にぜひ読んでもらいたいコラムです!コラムに書かれている角度からの「問い」を知ってもらう事で、何かみなさんのきっかけづくりになったら嬉しく思います。(事務局 新村)
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エンパブリックは「正解のない問いを共に生きる」をテーマとしてきました。正解がない時代には、自ら問いを設定し、試行錯誤して自分なりの答を探し出す。しかし、いったん答ができても、環境の変化やより深い課題が見えてくると、新しい問いが生まれる。正解のない時代では、問いは解いて終わりではなく、問いと試行錯誤を繰り返す(=問いと共に生きる)ことが必要となり、その効果的な進め方を伝えていきたいのです。

近年、以前以上に、人々のライフタイルや価値観も、仕事の前提条件も変化しています。昨日の「正解」は、今日、間違っているような状況が増えています。

そんな中で、忙しい毎日を過ごしていると、改めて、変化に上手に対応するスキル以上に、「なぜ、それをしているのか?」「本当に誰が、どうなってほしいのか?」ということの重要性を改めて感じます。

 この目的やミッションの大切さは、以前から言われてきましたが、今、この問いを、ただ問うだけでは質の高い答を得ることができないようになっているのだと思います。

解決策以上に、問いの設定では、その人の価値観、知識、経験、状況への向き合い方が大きな影響を与えます。もちろん自分の感覚も大切ですが、自分はいったい何に基づいて問うているのか、どのような質の答を探して問いたいのか、ということ自体を問わないといけなくなっているのでしょう。

例えば、「なぜ、それをしているのか?」という問いと、「他に色々な取り組みがある中で、なぜそれをしているのか?」「ここまで忙しい思いをして、なぜそれをしているのか?」という問いの答は、違う場合があります。

 また、問いを自分一人で考えるのと、他の人と一緒に考えるのでは、答が違ってきます。ずっと一緒に仕事をしてきた人と考えるのと、新しい人が入るのでは違います。
質の高い課題解決アクションを実現するには、ただ問うだけでなく、論点の設定、誰にどう働きかけるのか、どのような場をつくるのか、「問いかける」という全体を支える理論と技術が大切なのだと思います。
                           代表 広石拓司
                        (2016年4月22日記)
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まさしく私たちは今、この「正解のない時代」に生きているのですよね。そして、コラムにある”問いと試行錯誤を繰り返す=「問いと共に生きる」”という言葉が、これからの私たちが当たり前に持ち続けていくべき感覚なのだなと思わされました。それには、コラムの最後の「理論と技術」をしっかり身につける事がポイントになってくるのだと実感しました。(新村)

エンパブリックでは、「問い」を活かしたワークショップの進め方をまとめたファシリテーター・ガイドが付いた「問いかけカード」も販売しています。こちらを利用して、チームのコミュニケーションの活性化などにお役立ていただければと思います!こちらからご購入いただけます。(PDF商品)↓


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