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地域を活かす社会起業を応援!!-広石コラムVol.26

最近ではクラウドファンディングという言葉が当たり前に使われていて、それによって起業して活躍している人の姿をたくさん目にします。今までは自分がやりたい事をたくさんの人に知ってもらうまでにすごく時間がかかったり、結局資金が足らず断念したりといった事があったと思います。ネット社会の力はすごいなと思う気持ちと、一瞬で自分の周りの人たちに自分はこれがやりたい!ここに困っている!というのを発信できる勇気にすごいなという気持ちで見ています。社会起業について、広石が9年前に書いていたコラムがあったのでご紹介します。(事務局 新村)
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最近、「文京区アクションラーニング」「練馬区コミュニティビジネス研究会(http://www2.musashi.ac.jp/sougou/kenkyuukai/01.html)」「山形酒田市 東北公益大学社会人コース(http://www.koeki-u.ac.jp/)」など、改めて社会起業などについて話す機会がありました。文京区アクションラーニングでは、定員66人のところに80名の応募、練馬区コミュニティビジネス研究会でも30人の定員がオーバーするなど、主催者の想定以上の人が集まってきていて、人々の関心の高さが伺えます。また、参加している人たちの層も幅広く、若者から主婦、50歳くらいサラリーマン、シニア層など、様々。もちろん、参加者のほとんどが「社会起業」や「マザーハウスの山口さん」を知っており、そして、マザーハウスのバックを持っている方も!

社会起業って何?という時代から関わっている広石としては、最近の世の中の動きに変化を感じています。

さらに講座に参加している人をみると、昔は、コンセプトベースで事業プランを考えようという感じの人が多かったですが、今は、既に自分たちで地域で子供のための教室をやっているとか、会社員で勉強会をしていてそれを事業化したいなど、具体的に動き始めている人も多いです。さらに、事業プランを作っている段階の人でも、本当に近々実際にアクションしたい!と思っている人が多いことが分かります。

しかし、その時に、彼らが悩みは、アクションしたいのだけど、実際に自分で何ができるのかわからない、また、資金のことなど具体的なことがわからないなど、実現への次ステップがうまく踏み出せないということなのです。

そういう時に知ってもらいたいのは、成功している起業家さんですら、1人で完璧にすべてをこなしている訳ではないということなのです。事業がうまく立ち上げることができた人は、実は、周りの人の助けを受けるのがうまい人なのです。彼らは、自分のできること、得意なこと、そして同時にできないこともわかっており、できないことは、周りの人の力を借りるということがうまくできているのです。周りの助けを頼まれた人も、自分のできる範囲のことなので手助けしやすく、お互いに、できるところとできないところがうまく組み合わさって一つの事業となっていくのです。

資金についても、最初はそれほど高額の金額が必要なケースはあまりないでしょう。資金を集める時に大事なことは、活動資金が本当にいくら必要なのか(いくらでも~ではダメです)、誰にいくらづつ分担してもらえばいいのかを整理して情報発信していくことなのです。もし、当面、30万円が必要ならば、助成金を待つよりは、むしろ30人の協力者に1万円づつ負担してもらった方が早いといったことも考えられます。

エンパブリックのサービスの「コミュニティ戦略パートナー」で周りの人との関係づくりを重視しているのは、実は、そういうところに必要性があるからなのです。そして、まちで起業をしたい!という方にも、より使いやすい形、より実践的な形になるようにと思い、日々改善に取り組んでいます。

そして、12月からは、ビジネスプランだけはなくより具体的な実行計画をたて本当にアクションが起こせるようにする「まちの企業 実践ゼミ」を開催します。商品の質や価格や考え方、初期の活動資金の確保などにより特化した講座です。以下でもご紹介していますが、詳細やお申込みにつきましては、後日またご紹介します。

さらに!まずは具体的な想いを形にしたい!という方向けに人には、「縁タイムSpecialソーシャルビジネス相談会」を開催します。こちらの申し込みは既に始まっています。

エンパブリックでは、最近メルマガでもトピックとして対話の場づくりばかりが取り上げられてきた感はありますが、改めて、今一度、「起業」「事業作り」の必要性を感じています。今後は、これらにも注力し、みなさんをサポートしていきたいと思っています!どうぞみなさんの想い、悩みをぶつけて下さい。そして、アクションしていきましょう!
                       (2012年11月9日記)
                        代表 広石拓司

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この当時に、広石が社会起業に対しての世の中の変化を感じていると書いていますが、そこから一般的に浸透するまでに今までの年月がかかったのだと思いました。そして、誰かを応援してあげたい!と思う人々の数にも良い意味でのネット社会時代を感じます。(新村)

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