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人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。

「徳川家康さん、今日はお時間いただきありがとうございます。」

「拙者もう暇なんで、いつでも大丈夫ですよ。」

「そんな、天下人に仰っていただけるなんて。恐悦至極です。」

「いや、ほんとほんと。もう秀忠に任せてるし。」

「そうなんですね。今日は家康さんのおっしゃていた遺訓について聞いてみたいなと。」

「はいはい、あれね。まぁマイライフサマリーするとあんな感じなんだよね。」

「急に洋語を・・さすが南蛮にお詳しい。
では、ちょっと一回そらんじます。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。
 いえやす ですよね。」

「それそれ。」

「家康さんにとって重荷とは何でした?」

「んー。親ガチャミスったことかな。だってさ、小学生なる前にお父さん亡くなったかんね。敵の人質にもなるし、上司今川さんの人質にもなるし。最初から不自由過ぎてね。テレビで見るお殿様じゃないんだもん。でも雪斎の坊さんと会って少し変わったかな心持ちが。
不自由の今を底辺と思えばあとブチ上がるしかねーよなーって。」

「なるほど。良からぬ欲が出たらこの時を思い出せと。
好転するまで耐えることが大事だと。今で言うなら計画的偶発性ですね。
だから健康にも気を使うようになったのですか?」

「わかってんね。そうそう。これ今の投資にも通じるところあると思うけど、結局今最悪だと思っても、案外数年すると好転したりするんだよね。
それって健康に生きていないと享受できないからさ。無事是名馬だよね。」

「それが堪忍という言葉にも現れてますね。
さすがです。怒ったエピソードもあるんですか?」

「三方ヶ原だね。信玄公今となってはリスペクトしているけど、
当時は信長さんとの同盟破ってきたからさ。しかも、住んでた浜松無視して
お前なんて敵じゃねーからと。ムカついて決戦仕掛けちゃったよね。あんだけ戦うなと言われたのに。結果多数の忠臣を失ったんだ。自分のプライド、驕りだよね。そんなものに固執してはいけないことはわかった。」

「あの絵、ありますもんね。」

「恥ずかしいから、その話は辞めよ。」

「わかりました。(でもトップに貼ったろ♪上だけなら良いっしょ♪)」

「まぁでもこれで勝つことだけでは駄目だし、貴重な敗戦という経験を得ることができた。皆の意見を聞いて戦略を決められるようになったよ。」

「そうでしたか。次の質問ですが、人責めたことあります?」

「数正は責めたかった正直。秀吉にバレるもん全部。めっちゃ信頼してたから。まぁでも人質経験して人の苦しみもうわかってんのよこっちは。アイツはアイツなりにめっちゃ考えただろうなって。だから、数正の息子が関ケ原でこっちについた時は本領安堵やっといたからね。」

「それはもう懐の広さですね。人がついていきますわ。かっこいいです。」

「ありがとう。嬉しいよ。及ばざるは過ぎたるよりまされりと言ったもんだからね。数正いて成功に及ぶよりは数正があそこでいなくなったからこそ、強くなれたと思っているよ。」

「いやぁ深い。色々当時の心境が聞けて楽しかったです。
本日は本当にありがとうございました!」

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歴史の人物勝手に作って勝手に世界作って勝手に物語を生み出してます。
年表作れる人いたらお力借りたい・・・!!!


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