ぎゅっと濃縮すると10巻でいい

もともとわたしが言い出したことじゃないし、多分わたしが
某巨大掲示板とか話題のまとめサイトかなんかで見たんだろうけど
こんな説。
 
「真の名作漫画は大体10巻の分量でまとまる」説
 
概ね同意します。
 
別にね、長いからつまらんって話を真意として書いたわけじゃないと
思うんですよ。
 
なんていいますかね。
 
全50巻、平均して60点の作品があるとするじゃないですか。
それに対して。
全10巻、平均して90点の作品。
 
もちろん個人の捉え方も大きいですけど、どちらが満足度が高いかっ
て話ですよね。

前者が好きな人はこう言います「長い間面白い作品が読めて幸せ」
後者が好きな人はこう言います「超面白い作品を一気に読めて幸せ」
わたしはどっちも基本的に好きです。
 
おっと、基本的にとは何ぞや? ですね、わかります。
全50巻でも、無理に引き延ばしている感を全く感じなければ
好印象を持ったまま受け入れられるんです

全10巻でも、まだいけたべさ!と思ってしまったら残念無念感が
残ります。
 
その辺の匙加減ってすごく難しいですよね。
ただ、後者の方が惜別感もあるため、受け入れやすいと個人的に
感じています。

前者がね、頑張って頑張って頑張りすぎた結果やっと終わって
くれたか…って思ってしまったら、面白かったはずなのに不思議と
「実は面白いと勘違いしていただけなんじゃないか…?」なんて
感じちゃってね。

両者にとってとても不幸な結末になってしまうこともあるらしいですよ。
実例なんて知りませんけど。
 
ゴルゴ13やこち亀のように、基本1話長くて単行本1話程度が
継続している作品ってのは、掲載期間が長くても引き延ばし感を
感じない分続けやすいんでしょうけど、話を作る側としては
本来薄めることのできる話を、毎回濃いままドンッと出すってことが
非常に贅沢な生産方法なんだろうなぁと愚考しています。
すごいですよね。

人間なんていかに薄く長くって思考が基本の生き物のはずなのに
(個人の感想です)

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