『 二都物語』に見るフランス革命

ディケンズの『 二都物語』は、フランス革命周辺を調べ始める、ずいぶん前一度に読んでいたのですが。
背景が多少分かってきたので、再読してみました。

いやあ、とっても面白かったです(*´▽`人)♡

そんなわけで。
今回は「『 二都物語』を読むためのフランス革命ガイド」っぽいことを書いてみたいと思います。
もっとも。
『 二都物語』は基本、恋愛ドラマであったり、私怨による復讐劇だったりなので。
予備知識なしでも充分楽しめるんですけど。
歴史を多少知っておくと、もっと面白いと思うので。
これから読んでみたい、って方にも。
もう読んで知ってるよ、って方にも。
少しでも参考になれば幸いです×××


ロンドンとパリ。
二つの都市を股にかけて展開する『 二都物語』は。
海を挟んだ隣国であり、長年のライバルであった、イギリスの作家ディケンズが、フランス革命に材を取った歴史小説ですが。
世話物の王道といったエンターテインメントに仕上がっておりまして。
世界中でいまだ人気がある作品です。
ディケンズは、読み手の感情をかき立てるのが、上手だし。
ラストを盛り上げるための細やかな構成や、風景描写の美しさは、やっぱりステキなんですよね。

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