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参議院事務局総合職の試験について

こんにちは!公務員就活が終わった後、NetflixやYoutubeを徘徊しているエモンガです!
今回は、謎に包まれた参議院事務局総合職の試験について書いていきたいと思います!(誰からも頼まれてないですが)
 私は参議院事務局の試験を以前受験し、1次試験を突破しました。2次試験の面接以降については受験しなかったのですが、知っている範囲で書いていこうと思います!

1.試験の概要

全体の流れは、1次試験→2次試験→3次試験というものです。
この試験の特徴は倍率です。申込数は毎年500〜600人ほどですが、合格者は15人弱と、超狭き門です。とは言え、1次試験を受けにくる人は、多くても申込数の5〜6割ほどのようなので、実質的には倍率は20〜30倍かと思われます。1次試験では5分の1くらいになる感じのようです。

①1次試験

1次試験は基礎能力試験と専門試験(両者とも多肢選択式)から構成されます。
基礎能力試験は
社会科学(時事含む)5題、人文科学13題、自然科学7題、文章理解9題、 判断推理・数的推理・資料解釈16題
の計50題から成ります。
 基礎能力試験については、国家総合職等の対策をしているならば、特段別の対策は必要ありません。私も受験する前は「倍率が40倍くらいある試験ってどれほど難しいんだろう」と思っていましたが、国家総合職の基礎能力試験より内容としては簡単でした。特に、数的推理や判断推理は国家総合職の問題と難易度にかなりの差があり、スラスラ解けた記憶があります。
 それから細かいことですが、問題の順番は国家総合職と結構違いました。国家総合職の場合、文章理解が一番最初の問題としてあると思うのですが、参議院事務局の場合は後ろの方にあったと記憶しています。それこそ、人文科学や自然科学が前の方にあってちょっとびっくりしました(この辺は曖昧ですみません)。
 専門試験については、以下の80題のうちから40題を解答するよう、科目を選択する形式です。「科目を選択」ですので、民法のうち解けそうな数題だけ解いて、他は解かない、ということはできません。ご注意ください。
憲法5題、行政法10題、民法10題、刑法5題、労働法5題、経済政策10題、経済理論10題、経済事情・経済史5題、財政学10題、国際関係5題、政治学・行政学5題

 私は法律を勉強していたので、無難に憲法・行政法・民法・刑法・労働法を選択しました。しかしこれだと5題足りないので、適当に経済事情・経済史あたりを選択したような気がします。ここは国家一般職の試験形式と少し似ていますね。
問題の内容としては、少し国家総合職と毛色が異なった気がします。国会の機関の採用試験ですので、例えば憲法だと統治機構の問題が少し多かった記憶があります。とはいえ、それほど配点も高くないですし、普通に満遍なく勉強していれば取れる問題でした。

②2次試験

 2次試験は専門試験(論文式)と人物試験から成ります。人物試験は受験しなかったので、ここでは専門試験について書いていこうと思います。
専門試験は、受験申し込みをした際に法律部門と経済部門どちらを選択したかによって異なります。法律部門を選択した場合、憲法1題は必須解答でした。そのほかに、
行政法1題、民法(総則、物権)1題、民法(債権、親族・相続)1題の3題から2題選択
という形式をとっています。
「経済部門」を選択した場合は、
経済理論1題、財政学1題、経済政策1題の合計3題を全て必須解答
という形式になっています。
私は法律部門を選択したのですが、憲法については少し抽象度の高い一行問題的な問題、行政法や民法は事例問題だったと記憶しています。
 参議院事務局の試験サイトに過去3年くらいの過去問が落ちているのでチェックしてみてください!基本的には国家総合職の対策で事足りると思います。

2. 注意点

 ここまで試験の概要について述べてきましたが、ここからは私の感じた注意点について述べていきたいと思います。

①1次試験は問題が持ち帰れない

 1次試験は問題の持ち込みができず、回収されてしまいます。そのため、後で答え合わせをすることもできず、もやもやした気分で合格発表まで待たなくてはいけません。

②1次試験合格者対象説明会は極力参加する

 細かいことは忘れたのですが、1次試験後に合格者を対象として説明会があったと記憶しています。私もこの説明会に参加したのですが、一般的な業務説明が行われた後、質問タイムがありました。その時に、「誰がどんな質問をしたか」をメモしていました。ですので、採用のためには参加が推奨されるのではないかと思われます。この点については、官庁訪問の業務説明会に参加することで、熱意が客観的に示せることと通じるところもあるのではないかと思われます。

③1次の筆記は力を入れすぎない

 1次の筆記は配点がたった20%しかありません…代わりに面接試験と論文試験がそれぞれ40%ずつあります。ですので、力を入れるのは論文試験対策と面接対策、ということになります。おそらく、国家総合職と併願している方が多いと思われますので、論文については大丈夫なのではないかと思います。
面接については、「行政ではなく国会なのはなぜか」「衆議院ではなく参議院なのはなぜか」といった質問に対応できるようにしておくことが肝要です。

3 最後に

 ここまで、参議院事務局総合職試験の注意点等を書いてきました。官庁訪問の記事と比べるとかなり薄い内容になってしまいましたが、少しでも「役に立った」と思っていただけると嬉しいです!
以下に、参考になるサイトを掲載しておきます。


「参議院事務局職員採用試験を受験して落ちた男の体験談」
https://www.komuinfo.com/entry/2020/05/12/171436?utm_source=feed

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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