見出し画像

#19【英語×恋】Love is blind (恋は盲目)

こんにちは、詠美衣(エミー)です。

「続きがきになる!」と好評連載中の
「恋と英語の奮闘記 in NZワーホリ」

前回までのストーリーはこちらから▼


facebookの彼のプロフィールに、
出身地「Matamata(マタマタ)」
と記載されているのを見つけたのだ。

実は次の日、トモちゃんとそこに
一緒に行く約束をしていたのだ。

私たちが住んでいるTepukeという
キウイフルーツで有名な街から
北西に1時間くらい車を
走らせたところにある
Matamata(マタマタ)

そこは映画「ロードオブザリング」のロケ地
になった場所で、実際に撮影のため
につくられた主人公ホビットたちの故郷
「ホビット村」が今もそのまま残され、
観光地化されている。

オークランドからもバスで行ける
距離なので旅行会社のツアーでも
組まれるような有名スポットだ。

まさか明日行く場所が
彼の出身地なんて!!
なんてリアルタイム!

そこで、メッセージの流れが
途絶えないうちに、、、と
こんなメッセージを書いてみた。

Btw, I'm going to Matamata tomorrow:)
Pls let me know if you have any recommended place!

明日マタマタに行くよ!
おすすめの場所あったら教えて!

きっとホビット村以外のおすすめの
レストランとかカフェとか、、、
地元民ならではの穴場スポットを
教えてくれるかもしれない!

と期待していたのだが、、、

翌朝になって返ってきた
メッセージは衝撃的なものだった。


Go to hobbiton movie set

え、、、ええええ?!
こ、これだけーー??!

ホビット村は、わざわざおすすめ
されなくても当然行くでしょーが!!

まぁ、ちゃんとホビット村以外の
穴場スポットを教えてほしいって
書かなかったから、私の言葉が
足らなかったのもあるけれど・・・

それにしても、ぶっきらぼうすぎる!
いつも仕事場で見せる優しいニックなら、

「Matamataは僕の故郷だよ、
 楽しんでね!」

とかなんとか、一言くらい
言ってくれそうなものなのに、、

語尾にビックリマークすらないし!!!!

でも、英語なので、これがどのくらいの
"素っ気なさ"なのか、ネイティヴ感覚が
いまいちよくわからない。。。

でも、日本語に直訳したら

「ホビット村に行け」

以上。って感じでしょ?

これって明らかに

"脈なし"

ってやつじゃないかーーー?!(涙)

若干ハートブレイクしながらも、
ホビット村に着いたら、いっきに
テンションが上がり、存分に満喫した。

ホビット村ツアーのバスの中から
見る「マタマタ」の街の景色が
本当に美しくて素晴らしくて、

どこか「なつかしさ」を
感じさせるような場所で、
思わず涙が出た。

**「彼はこんなに素敵な場所で
 生まれ育ったんだなぁ・・・」

全然違うバックグラウンドを
持ったもの同士が、この広い
世界の中で出会って恋に落ちる。

なんて奇跡なんだろう・・・
そして、面白いな。**

と改めて思った。

確かにホビット村以外、
カフェもレストランも
なにもないド田舎だったので
「穴場スポット」なんてない
ということもよくわかった。笑

その日の夜、トモちゃんと
私のシェアメイトと一緒に
ご飯を食べることになった。

シェアメイトは、大西洋の島
のひとつであるトンガ出身の
ファミリー。

ママは、肝っ玉母ちゃん!
って感じの人で、
子どもたちはディズニーの
「モアナ」みたいに可愛い。
いつも尻に敷かれている
パパは、今日は飲み会に
行っているらしく、不在。

女だけなのを良いことに、
ガールズトークで大盛り上がり!

マツコデラックスのような
心も体もどっしりと構えた
ママは人生経験豊富のようで
ママとパパの馴れ初めなどを
根掘り葉掘り聞いたりしていた。

ところで、あんたたちの
恋愛事情はどうなってるの?

と話を振られ、

私はニックのことを話した。

脈がなさそうだから、
ここで諦めて、次に
進もうか悩んでる、と。

それは文字通り、この場所を
離れて、次の旅へと進む
ということでもある。

トンガのママは”Hmmm....”と
少し考えてから、

**Show me his facebook. **

彼のfacebook 、ちょっと見せて

というので、私のスマホを渡す。

彼のタイムラインを過去まで
すごい勢いでスクロールし
大きな目を上下に動かす姿は
3つの絵柄を揃えるスロット
マシーンのようだった。

スロットマシーンが止まり、
スマホから離した目は
ゆっくりと私に向けられた。

Emmy... Listen.

エミ、、、、

よく聞いて、、、、

He is a 100% gay!!!!!!!!

彼ね、、、

100%ゲイよ!!!!!!!

うええええええええええっっっっ

わわわわ、
わんはんどれっと
ぱーーせんとぉーー?!

天地がびっくり返るかのような
衝撃的な発言にしばらくの間、
私は言葉を失う。。。

Hey, look at his profile or timeline photo. People around him are all guys!!

See? I guess the guy on this photo is an ex-boyfriend... they look lovey-dovey.

ほら、だって彼の過去の
プロフィールやタイムラインの
写真、見てごらんなさいよ。

周りみんな"野郎"ばっかじゃない!

このプロフィールの男の子は
きっと元彼ねぇ・・・
ラブラブ感出てるもの。

100%は言いすぎだろと思ったけど、
たしかに言われてみれば、

仕事中も男性のスタッフと話している
ときのほうが目が輝いて
楽しそうだったような・・・

椅子に座ってるとき若干、
内股気味だったような・・・

小走りで走るとき腕の振り方が
乙女っぽかったような・・・

今になって、恋の盲目フィルターが
どんどん剥がれていく。。。

うん、そうかもしれない。。。
99%くらいはそうかもしれない。

しかし、この振られてもないのに
失恋した感じがモヤモヤする。

直接彼にゲイだと
確かめたわけじゃないし
残りの1%にかけたい、、、

ゲイではないと!!

しかしそんな私の気持ちを
見透かしたのかトンガのママは
力強い口調と目力で言い放った。

"Move on to the next!!!!!!!"

(次に進みな!!!)

つづく

▼英語レッスン・講演・執筆・ライブ出演などの依頼も受け付けています!まずはお気軽にお声がけください^^

◆noteにコメントしていただく
◆各SNSでご連絡していただく
【email】emmy.polaris@gmail.com
【facebook】 https://www.facebook.com/emmypolaris
【instagram】https://www.instagram.com/emmy_polaris/
【twitter】 https://twitter.com/emmy_polaris
【blog】 http://ameblo.jp/emmy-polaris/


サポートいただいた分は、よりこの世界を豊かにするための活動資金に使わせていただきます!活動のキーワード #音楽 #英語 #イラスト #旅 #自然