見出し画像

【NOCAPMATE】について



こちらではご無沙汰。陛下です。

「NOCAPMATE Vol.01」フライヤー

この度、自主企画を始めます。
イベント名は「NOCAPMATE」。直訳で「嘘偽りねえダチ」です。このイベントを始めるきっかけは、僕の周りの人たち(音楽人問わず)が皆「自分」を生きている、と改めて感じたことでした。

 自分語りになりますが(自分のブログだから当たり前だろ)、一昨年大好きなグループが突然解散、そこからひと月と経たず最愛の母が急逝しました。僕はここで一回心をへし折られたような気分になって、再び始めようとしていた音楽活動も頓挫、何かをやろうという気に全くなれずにいました。

 傷は時間が癒やすとはよく言ったもので、今年に入ってある程度心に余裕が出来て、自分のやりたいこと、「どう生きるか」について考えることが多くなりました(某映画はまだ観てませんが)。そうして出た結論が「自分の好きなもの(者/物)に囲まれていたい」というものでした。
 好きなものとの関わり方は多々ありますが、改めて自分からアウトプットする方向ではなく、インプットする側として自分の周りを見渡せば、そこに居るのは本当にカッコ良い人たちばかりでした。純粋に自分の「好き」を突き詰めながら己を磨き上げる人たちに、ずっと励まされ続けていたわけです。そんな人たちに何か恩返しというか、自分の出来ることが何か無いかな、そう思って作り上げたのがこのイベントです。

さて、そんな大好きな出演者たちの紹介をしますね。



【 ID 】


 今Redbull 64 Barsで最もアツい男。
 MCバトルのフィールド含め、ビートアプローチがめちゃくちゃ上手い人ってことはヒップホップが好きな人なら理解してると思います。昨年出たアルバム「B1」のことをずっと褒めちぎってたら去年末にめちゃくちゃ仲良くなりました。ダチであり、戦友であり、ファンです。
 外見以上に中身がナイスガイ。僕は彼が利益とか度外視でファンの人生相談に乗ってるのを知ってファンになったんですよね。サイコパスなところもあるけど芯は限りなくホット。そんな彼の人柄にも触れてみてください。"音楽は人だな"と改めて思わせてくれる男です。
 この企画は僕がIDのライヴが観たくて発起しました。それくらい彼には魅力あるんです。観てください、マストで。
 特に好きな曲は"UP"。バースの最後を〆るリリックの意味を本人から聞いて鳥肌立ちました。フロー巧者でありリリシスト。


【 TAMIW 】


 実はTAMIWとの関わりは結成当初くらいからあるんです。神戸アートハウスで観たのが最初だったかな?今関西で一番カッコ良いと思うバンドのひとつです。
 演奏力もさることながら、TAMIWの凄いところは高純度で何でも吸収してしまうところです。節操が無いというわけではなく、とても変わり続けることに貪欲。"Alternative"を体現してるバンド関西代表だと思ってます(個人的に関東代表はTHE NOVEMBERS)。1stと最新アルバム比べてみてください、食らいます。
 元々ヴォーカルのTAMIさんのソロの延長だったのに、色んなメンバーの個性がしっかり彩られていく様は、どこか人に触れ変わっていく人生のようなものだなと思うんです。そんな魅力をサラッと出せるバンド、なかなか居ません。
 特に好きな曲は"shape of water"。メンバーにも常々言ってますが、ギターがマジでラルク。最高!!!!!!!


【 KVGGLV(SOMETIMES) 】


 昨年の『ラップスタア誕生』でSummer Snowmanの相方Eastaさんが準優勝した時に彼の存在を知りました。めちゃくちゃラップがタイトだし、毒のあるユーモラスなリリック含めて「関西にこんな面白いグループがいるんだな」って思いました。そしたら今年のラップスタアであり得ん爪痕残してました。今年のラップスタアは個人的に彼です。
 すぐ都合つくライヴを観に行って、彼の働いているアクセサリーショップに行ったりもして口説き倒しました。彼自身非常に謙虚ながらめちゃくちゃ前を見てて、来年更なる飛躍を以てステージに立つんだろうと思うと心が躍ります。
 特に好きな曲はSummer Snowmanの"I NEEDA"。ビートやフックのキャッチーさとラップのスキルフルさが絶妙な混ざり方してると思ってます。

 また、KVGGLV氏にはアパレル出店として自身のリメイク古着ブランド【SOMETIMES】の商品も出品していただきます。彼がコインランドリーで眠りながら作業した数々の逸品たち、絶対見逃してほしくないので要チェキ(陛下もTシャツ持ってます)!!


【 ネムレス 】


 大阪が誇るセルフプロデュースのブレイクコア・アイドル、うてなゆき。
ずっとお名前を存じてはいたのですが、今年イベントで初めて観てぶっ飛びました。何やねんこれ。
 楽曲のぶっ飛び具合はもちろんのこと、何より彼女のエンタメ力が並外れている。MCやパフォーマンス、どれを取っても圧倒的。ジャンルレスの対バンイベントが多いのも納得できるほどに、彼女の持つパフォーマーとしての力量は、アイドルというコミュニティを超えて伝わってくると思います。また自身で個展を開催したり、アートワークデザインなどもほぼ彼女が一人で行っており、彼女自身の精力的なクリエイティヴさにも強く惹かれています。
 特に好きな楽曲は「VHS VS VEGETA」。がっつりブレイクコアなイントロから解放的なサビメロ、無機的かつ有機的に躍動するヴォーカル、「通りゃんせ 通りゃんせ 小型の魚雷が通りゃんせ」に代表されるキャッチ―な奇天烈リリック、全部がツボ。


【 RAY 】

 オルタナティヴアイドルの極北。このグループは地下アイドルシーンの面白さを教えてくれたという部分があり、個人的にも特別な思い入れがあるので、このイベントに呼ぶことが出来て本当に嬉しいです。
 今年このグループの出したアルバム「Camellia」は、シューゲイザーという枠を超えて、女性ヴォーカルのオルタナティヴミュージックの金字塔のひとつになるのではないかと思うほどでした。音源もさながら、ライヴでの圧倒的な存在感は彼女たちの軌跡が決して楽なものでは無かった何よりの証明だと思います。でもステージを降りたらみんな本当にかわいいし、優しさに溢れてます。チェキ、撮ってこうな。
 特に好きな曲は「ディス・イズ・ノット・ア・ラブソング」。最近急速に好きになってます。せつなさ、壮大さ、キュートネス、シューゲイズ、すべてがそこにあります。


【 AOGURO 】


 本企画のオープニング・アクトにして個人的に最高の隠し玉。僕のツイートを中高の頃から見て影響されたらしい特級呪物。なんでやねん。
 まだ若干ハタチながら音楽へのアンテナやアウトプットのセンスが僕の周りで頭抜けていると感じます。リリックの哲学的思想など、どう考えても埋もれていい才能じゃないなと思って企画に呼んだら即OKしてくれました。
 ヒップホップのフィールドで勝負していながら、ルーツは圧倒的にヴィジュアル系が占めているところも含めて、僕のフォロワーに見つかってほしいなととても感じています。Middle IndexというクルーではSiX FXXT UNDXR名義でPhonkというジャンルに真摯に向き合ってるのでそちらも是非チェックを。
 好きな曲は「Aftermath」。マジでこの曲サンクラに上がった時に「絶対売れてくれ」って思ったほどに食らいました。


【 upanishad. 】


 僕が神戸に住んでいたときに、最もお世話になったアパレルショップのひとつ。現在もとってもお世話になっています。一見コワモテだけどホワホワしている大川夫妻には、いつも僕のくだらない話に付き合ってもらって頭が上がりません。笑
 お店のインスタを見てもらえばわかるんですけど、めちゃくちゃ世界観凝ってます。そしてその世界観に準拠したクセだらけの服たち。僕はこの店に通うことで人からオシャレと呼ばれるようになりました。彼らの出しているオリジナルブランド【dena:mana】も最高です。
 今回はアパレル出店として古着を主に出してもらう予定なんですが、真の魅力は実店舗にあると思っています。僕の大好きなセンスが全部詰まっている最高のお店なので、もし関西(神戸)に行くことがあれば是非立ち寄ってみてください。僕の大好きな世界が広がってます。


【 うららか麗 】


 もっとおもろいことやりたい!と思って昨日「テキーラギャル」としてオファーしました。急なオファーなのに受けてくれた彼女にクソデカ感謝を進呈します。
 現在は引退しましたが、彼女のアダルトビデオに対する姿勢はほかの女優さんとは一線を画していたと思います。現在何かと議論される性のトピックにもいち早く自身の考えや想いを発信していました。僕の中で彼女は尊敬できる哲学者のようなものです。
 「うららか麗」としてデビューする前からの歴の長い友人なのですが、今回一緒にお仕事をするのは初めて。個人的に感慨のようなものを感じています。あと、彼女は楽しんでるときの笑顔が最高に「イイ」です。皆で彼女のこと最高の笑顔にさせてあげましょう。



【 想ヰ月 】


 「日常生活を彩る」をテーマにしたハンドメイドアクセサリーブランド。素性を一切明かしていないのですが、僕の数少ない親友レベルの友達が作ってます。今回リメイクの古着も売るそうです、楽しみ!
 仲良くなったきっかけはその人の仕事先で知り合って、イベントに呼んでもらったりしたことです。僕はそのイベントでいろんな縁を得ました。現在その人は諸事情でなかなか活動できなくなってしまって、なんとか僕なりに恩返ししたくて自分のイベントに呼びました。
 めちゃくちゃ才能ある人なんです。マジで万能、何でもやれる。それでいて他者への愛をしっかり持てる人。歳下だけどお世話になりっぱなしです。自分の主催1発目に出店してくれることが本当に嬉しいと思ってます。直接作品に触れて人に触れてください!


【 eu zen 】


 「ユウ・ゼン」と読みます。「これ誰?」って思った人多いと思います。私です。最低なハンネしてるくせにかっこつけてごめん…

 このイベントに際して別の名前を名乗ろうと思っていたんですが、先日のBUCK-TICK櫻井敦司の突然の逝去を受けて、名前をこれに改めることにしました。

 「eu zen」とはギリシャ語で「よく、生きる」という意味。本来は「エウ・ゼーン」と読みますが、日本ぽい響きで「ユウ・ゼン」と読むことにしました。
 前述したように、僕は自分の「どう生きるか」を模索した結果、このイベントを開催するに至りました。僕にとっての「よく、生きる」象徴がこうした活動ならば、その「よく、生きる」ことそのものを自分の名前にしてしまえばいい。
 BUCK-TICK、特に櫻井敦司の歌詞からは「生きる」についてたくさん考えさせられました。その結果、僕は櫻井敦司に勝手に救われ続けてきました。
 その想いを忘れたくない、彼から受けた影響をそのまま自分の行動原理にしたい。そう思ってこの名前にしました。よろしくね。

何故生まれた 解らない それでも激しく
生きていたいと思う 愛されているなら
生きていたいと願う 愛されているなら
ごめんなさい ありがとう

BUCK-TICK「鼓動」(1995)

 僕はとにかく音楽が好きです。昔「音楽は酸素」みたいな言葉が流行ったりもしましたが、そんな言葉があながち嘘とも言えないくらいにはあらゆるジャンルの音楽にずっと刺激を受けてきました。
 今回、「Dance/Alternative」というテーマでアーティストを集めました。僕自身が「音楽性・音楽に対する姿勢】が本当に大好きでオファーしたアーティストばかりになります。初企画にも関わらず、これだけ豪華なメンツを揃えることが出来たことに誇りが持てました。オファーを受けてくださった皆様、本当にありがとうございます。
 また、右も左もわからない僕に色々アドバイスしてくださったこぐまカリー様、僕のワガママに付き合ってくれる覚悟を決めてくれたスタッフのタカミネ君といくみせんせーも、本当にありがとうございます。


 長くなりました。つい長くなるくらいの情熱があります。
 僕のこと、出演者のことを少しでも「いいな」と思っている皆さん、是非いらしてください。そしてこれは僕のワガママなんですが、最初から最後まで余すところなく観てくれると嬉しいです。絶対にどのアクトも観て後悔させません。絶対させません。

 気合いしかありません、何卒よろしくお願いいたします!!!!

何やっ天皇陛下  a.k.a. eu zenより

P.S. 
僕、当日はめっちゃおめかしして行きます。
終演後にはアイドルと同じく、お客さんとチェキ一緒に撮るのも考えてるので是非!!!!!!思い出一緒に残そう!!!!ね!!!!


「NOCAPMATE」スタッフ

2024/2/11(SUN)
【 NOCAPMATE Vol.01 】

ADV / 2,500(+1D)
DAY / 3,000(+1D)
OPEN 16:30 / START 17:00
@ LIVE SPACE CONPASS
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1-12-20 心斎橋ダイワビルB1F
TEL:06-6243-1666

《Live Act》
ID / KVGGLV / RAY / TAMIW / ネムレス / AOGURO(Opening Act)
《Apparel》
eu zen / SOMETIMES / upanishad / 想ヰ月
《DJ》
eu zen
《Tequila Gal》
うららか麗

※出演者の変更、キャンセルに伴う払い戻しは行いません。予めご了承下さい。
※お客様都合による払戻は致しませんのであらかじめご了承ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?