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おかんが入院した話 ①


急遽、おかんが入院。
家事能力ゼロの人間は、冷蔵庫に残された食材を廃棄の危機から救えるか?


7月某日、おかん(後期高齢者)が入院することになりました。

外出先で転んで動けなくなったので、救急車を呼んで病院へ。
私も一緒に救急車に乗ることに。

救急車の中で、隊員さんがおかんに色々質問をします。
名前や生年月日を尋ねたあとに
「今乗っている車は何か判りますか?」の問いかけに
おかんは、「救急車です」としっかり答えているのに
わたしは、うっかり『ダイハツのミラ・イース(仮)です』と言いそうになったことは秘密です。

運ばれた近所の総合病院で診察を受けた結果、骨折のため1、2ヶ月ほど入院することになりました。

おかんが入院中の家事は、私一人にのしかかってくることになりました。
自慢じゃないけど、わたしは普段インスタントラーメン程度のものしか作りません。
入院が決まったおかんが咄嗟に
「れ、冷蔵庫の食材は全部処分していいから…」と宣ったほど
わたしは料理とは縁遠い生活をしていました。

うちにひとりで帰ったわたしは早速、冷蔵庫の中を調べることにしました。
冷蔵庫の中には次の物が入っていました。


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鶏むね肉 (消費期限:本日)

きゅうり
かぼちゃ
小松菜
スイカ
キャベツ
ピーマン(かなりやばいやつ1袋/新鮮なやつ1袋)
ニンジン
ウィンナー
チーズ

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さて、どうしたものか。
おかんは「捨てていい」といったけれど
それだとあまりにももったいない。

とりあえず、期限の迫った鶏胸肉から消費することに。
ネットで料理初心者でも、簡単に作れそうなレシピを検索します。

ありました。鶏肉に片栗粉をまぶしてフライパンで焼いたあとに、ポン酢とはちみつで煮詰めるんだそうです。これならわたしにでもなんとかなりそうな気がします。
必要な食材を確認します。
鶏むね肉・片栗粉・ポン酢・はちみつ・ごま油等々。
さて、片栗粉って、あったかなぁ?

あ、冷蔵庫の奥にビンに入った謎の白い粉がある。これって片栗粉かなぁ?もしかしたら小麦粉かもしれないけど、まぁいいや。
ポン酢? そんなものないよ。あ、でもビン入りのシークワーサーの果汁があった。これを「白だし」で希釈したらポン酢みたいになるかも。
ということで、結構いい加減な材料を揃えて調理を始めてみました。

鶏肉を、中火で5分焼くとのことだったので、パサパサになるのかと思いきや、意外と柔らかく仕上がりました。
小麦粉かもしれない片栗粉のお陰でしょうか。

シークワーサー風味の鶏むね肉とピーマン。

とりあえず、完成です。
シークワーサーとはちみつで煮詰めた鶏むね肉は、独特の風味で白いご飯と絶妙にマッチしません。
でも、食べられない訳じゃない。白いご飯が悪いんだ。と自分に言い聞かせて食べ進めます。
この、シークワーサーのはちみつ煮詰めが少し余ったので、傷みかけのピーマンを入れて炒めたら以外に美味しかった。

という具合になんとか初日の夜の食事は無事(?)終了。
シークワーサー風味の鶏むね肉が余ったので、明日のお弁当にすることにしました。

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