ストレスって②ストレスというと悪と思っていませんか?
一般に「ストレス」と言うと、
しんどいことや嫌なことなど
マイナスなことを思い浮かべるようです。
特に「ストレス」を"原因"と言う
狭い意味で捉えると、
マイナスなことを指していると
思うかもしれません。
でも、実は、ストレスは
外からの刺激(原因)によって、
体内に反応が生じることを指します。
だから、良いことも悪いこともあり得るのです。
例えば、
試合に勝って興奮するのもストレスですし、
負けてがっかりするのもストレスなのです。
厚生労働省のサイトには、
とあります。
刺激に対して対処しようという身構えが
緊張状態になるのだと思います。
ストレス自体が悪いとか良いと言うのではなく、
刺激(原因)と対処力のバランスの問題なのです。
対処力は生じた緊張状態を耐えたり、
緩和したりして元に戻そうとすることです。
人間の適応力はすごいので
刺激も繰り返すことで慣れがおきます。
経験によって刺激への耐性が上がります。
初めて試合に出た時と
何度も試合を経験した今とでは
緊張の度合いもかなり違うことでしょう。
けれども、
刺激の程度が強い、頻度が多い、期間が長いなど
時に、対処力を上回ることが起きます。
刺激が強すぎて体内の反応が過剰になると
受け止めきれずバランスが崩れます。
単純な話、冷たいアイスが好きでも、
食べ過ぎたらお腹を壊したりしますよね?
ウェイトトレーニングも適度な重量であれば
筋肉量を増やしますが、
重すぎると怪我をしますよね?
また、1回きりや短期なら耐えれる刺激も
長く続いたり、繰り返すと対処できなくなります。
運動選手の疲労骨折がありますね。
なぜストレスは悪じゃないと強調するのか?
ストレス=悪
と思うことで
“ストレスを感じてる"のを
恥ずかしく思ったり、
そんな悪いものは持ってないと
存在を否認してほしくないからです。
”ないもの”には対処しようがありません。
ストレスを感じることは
恥ずかしいことではありません。
だって、みんないつも何らかのストレスを
受けているのですから
感じない方がおかしいぐらいです。
「ストレスがない」のと
「ストレスに対処できていない」のとは別なのです。
それに、ストレスがないということは
外からの変化を起こす刺激がないということです。
そう考えると、ストレスが全くない生活は
とても単調で退屈なものじゃないですか?
だから、コロナで試合がなくなったり
自宅待機で練習もできない時は
本当にとても大変だったろうと思います。
競技で味わうスリルや興奮は
なかなか普通の日常では体験できないものです。
だからきっとホラー映画や
ジェットコースターのようなものがあるのです。
(私はどちらも苦手ですが、、、)