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オーバートレーニング症候群と‘うつ’

オーバートレーニング症候群は「過重なトレーニングと回復の不足により、気分の障害を高頻度に伴って2か月以上、競技パフォーマンス低下が生じる状態。「うつ病」と似たような症状が出ることも多い。

朝日新聞2022年12月15日

別の記事に、NHKの番組「ヒューマニエンス」から
「疲労」について学んだことを書きました。
人間はやりたいことや
やらないといけないことがあると、
からだ疲労を見ないように(無視)して
働き続けられるということでした。

本当はとても疲れているのに
疲れていると感じない
こころからだにズレがあるのです。

さらに、番組では、
ヒトヘルペスウィルス‐ 6 (HHV‐ 6)が
(これもほとんどの日本人が感染してるらしい)
体内に眠っていたのに疲労すると再活性化され、
Sith-1(シスワン)と言うタンパク質を作り出す。
このタンパク質が増えると、
“幸福感の減退”や“疲労”を感じやすくなる。
つまり、うつ病のリスクを高くする
と言うことでした。

適度な運動をすることで
脱リン酸化を誘導する酵素が出るために
身体的なストレスの疲れの方が、
心理的なものよりも回復が早いという事でしたが、
それは適度な運動をした場合であって、
運動でもやりすぎるとかえって
うつの症状を引き起こす可能性があるのです。

過度の疲労がこころの不調に直結している
こころからだはひとつのもの
と考えれば当然のことです

そうすると、アスリートは強靭に見えますが、
常に競技の心理的ストレスにさらされていて
さらに肉体的にも限界まで追い込むために
疲労が溜まってうつ状態を引き起こしても
おかしくない状態であるといえます。

アスリート学生の皆さんは、
身体的にきつい練習やトレーニングをすることを
当たり前だと思っていて、
自分たちがかなりリスクの高い状態である
ということに気づいていないのかもしれません。

うつや、オーバートレーニング症候群になった
と言うとメンタルが弱いというように
一般には思うかもしれませんが、
番組を観て、どちらかと言うと逆で、
限界以上に追い込む(つまり意志が強い)
選手の方がリスクがあると思いました。

トレーニング、練習のやり過ぎは
心身のバランスを崩す可能性がある。
休息もトレーニングの一環。
是非、頑張るアスリート学生さんには
知っておいて欲しいです。