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イタリアの華麗なる復活劇

色々あって、日本には(そして世界中に)イタリアのこと本当に好きでいてくれる人がたくさんいる・・・ということに、改めて気づいた。そして考えた。そんな人々を魅了してやまないイタリアについて、コネ社会だの女性殺人だのといった話ばかりして、不潔だとかジコチューだとかスケベだとか毒ばかり吐いている私は、皆様から夢を奪う嫌な奴以外の何者でもない。

だから、今日は心を入れ替えてイタリアのPRをしたい。というか、来週から予定されているイタリアの華麗なる復活劇についてご報告したい。

月曜から、イタリアの大部分の地域で飲食業がオープン席での営業再開となる。劇場、映画館も再オープン。高校以上も学校再開。規制の緩い州同士の間では移動が可能になる。そして5月には屋外プールがオープンし、6月にはジムも営業再開だ。さらに7月には見本市が再開される。

まだ未定ではあるが、噂では6月初旬から外国にも門戸を開くようだ。もちろん相手国にもよるので、対日本の規制がどうなるかはまだまだ未定。入国後の隔離を強いられる可能性も高い。それに、多少感染が下火にはなったものの、まだまだ全く油断ならない状態で規制緩和をしているイタリアに、もう安全だからどうぞすぐにお越しくださいなどと、とてもじゃないが私には言えない。が、もしもこのまま順調に進めば、イタリアがまた観光客をお迎えできる日はきっとやってくる。

というのも、大ホテルチェーンやリゾート開発会社が、現在こんな状況にもかかわらずどんどん巨額投資をしてイタリアに着々と新しいホテルやリゾートを作っているのだ。私はいわゆる“陰謀論”派ではないが、こんなニュースを聞くにつけ、きっと観光業界も近い未来には元に戻る筋書きができているのだろうという根拠のない期待を抱いている。そして、またみんながイタリアに来てくれるのを待っている。

コロナ禍において、バーチャルツアーとか、オンラインお料理教室とか、イタリアをWEB上で楽しめる企画は山と溢れていて、その中には素敵な疑似体験をさせてくれる傑作も沢山ある。が、はっきりと言おう、イタリアという国は、オンラインでは楽しめません。何故って? 画面に美しく収まるイタリアなんて、偽りの姿だから。

エンターテイメントのなかにも見るだけで楽しめるものと、自分が参加しないと面白くないものがある。ジェットコースターが走っている映像なんて見ているだけでは意味がなく、自分が乗らなければ面白くない。それと同じ。イタリアは実際に来て、自分で体験してこそ楽しめる国。ここにはジェットコースター並みのサプライズが溢れている、良い意味でも悪い意味でも(おっと、今日は悪い話はナシで)。


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