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理由④自分の理想が分かっていない

以前の記事で書いた、私の婚活がうまくいかなかった理由をもう少し詳しく書いていくシリーズ4回目です。

https://note.com/emma_swan340/n/nc8c537fa4ffe

「私の婚活がうまくいかなかった5つの理由」

①結婚したい動機がネガティブスタート
②自己肯定感と愛着スタイルの問題
③結婚生活や男性に対するイメージが良くない
④自分の理想が分かっていない
⑤自分が幸せになるのを許せていない

今回は、このうちの4番目について。

④自分の理想が分かっていない

毒親育ちに限ったことではないが、世間や周囲の人たちが言う「理想」を、自分の理想と勘違いして思い込んでしまっているという人は多いと思う。

自分の人生も、結婚相手に求める条件も。

学歴
勤務先
年収
年齢
身長
家族構成
子どもは何人で
どこに住むのか

一般的に「良い」とされている条件が、はたして自分にとっても「良い」ものなのか考える機会などなく、ほぼ自動的に、良い条件を揃えれば揃えるほど幸せなはずだと思い込んでいる。

数多ある理想の最大公約数を求めようとすると、詰む。
だって、そんな風にすべてを兼ね備えた完璧な人間など実在しないのだから。
理想のキメラがいないことが分かると、次は、いかにハズレを引かないかに血眼になる人もいる。

あれがダメ
ここが引っかかる
そこが理想と違う

1つでも懸念材料があると、進めない。

毒親育ちの場合、親の価値観をそのまま自分の価値観として取り込んでいるパターンが多いため、さらに信じ込みが強固になっている。

お母さん(お父さん)の好きそうなものはすぐに分かるのに、
自分の好きなものは分からない。

私は自分のために買い物に行って、ほしいものが分からず途方に暮れ、何も買えずに帰ってきたという体験をしたことがある。
子どもの頃の話ではなく、社会人になってからの話である。

ちなみに、私と同じく長女で母親との関係が密接な友人も、「分かる~!」と共感していた。
何をするにも、「これを選んだらお母さんは喜んでくれるかな」と考え、優先してきた結果、自分自身の好みが分からなくなってしまったというのだ。

この状態で生涯の伴侶を選ぶなど、かなり危険である。
結婚するのは親ではない。自分自身だ。
にも関わらず、自分の基準ではないもので選ぶのだから、結果は目に見えている。

幸せになれる相手と環境を選んだはずなのに、
なぜかちっとも幸せでない。
むしろ苦しい。

結婚後、どちらかの親の介入により破綻する夫婦も多いようだ。
結婚式から始まって、住む場所、子育てなどに、当然のように親が口を出す。
妻(夫)は、パートナーよりも自分の親の意見を擁護する。


おそらく私も、婚活を始めてすぐに結婚していたならば、このパターンをたどったに違いない。
それくらい、自分の意志というものが分からなくなってしまっていた。

私は両親の言うように、
取柄のない人間で、
女性としての魅力がなく、
人としての可愛げもないので、
人から愛される価値はない。
そんな私と結婚してくれる男性は、よほど珍しいのだから、
何でも言うことを聞いて、
家事も育児も一手に引き受けて、
仕事も頑張って同等に稼ぎ、
義実家との付き合いもしっかりこなし、
自分の両親の面倒も見て、
とにかく尽くすこと。

長年の刷り込みというのは怖いもので、
私はそれを理想の人生だと信じていた。

ありていに言って、地獄だ。

だから、自覚できない心の奥底では、そんなものは叶ってほしくなかったのだ。



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