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母の日に寄せて。

先日、晩ごはんをさあ食べようって言う時に、
子どもが浮かない顔をしてたので

「どうしたの?元気ないねえ。
よく遊んで疲れた?」
「それともイヤなことでもあったの?」
と聞くと

もう既に口いっぱいにご飯を入れながら

「わざとやったんじゃないのに」

って吐き出すように言いながら、みるみる
顔がゆがんで語尾には涙声が混じった。

私も泣きそうな声で
「あらら💦悲しいことがあったんだねえ」
と背中をさすったら

大きく泣くのをこらえて、やっとの感じで
うんうんと頷きながら、ちいさくうずくまった。

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そのあと教えてくれたのは

友達とドッチボールに似た遊びをしてて
つい強めに当ててしまったのを
恨まれてやり返されたらしい。

息子は言ったそうです。

「当てられるのがイヤだったら、
やらなきゃいいじゃん。

僕だって
わざとやったんじゃなかったんだよ。

やり返しても意味ないでしょ?」

お友達の方は
「やられてもやり返してスッキリする方がいいんだよ」

と言ってまたわざと強めに当てられたそう。

「『じゃあ僕もやり返すね』って言って
ボクは強くなく当て返した」

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ということがあったらしいのです。

「暴力的にでなく、ちゃんとコミュニケーションとって返せて偉かったねえ!」

と言ったら、
「暴力的にやり返してたらどう言ってたんだよ」

と言われました。

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【あなたは僕の判断をジャッジしてるのですか】

私に立てられた問い。

とんでもございません。

わたしはあなたの内面の葛藤について
労いたいだけなんです。

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「もしも、暴力的にやり返したとしても、

『○○がそんなことするんじゃ
よっぽどだったんだね。

よく頑張ってきたね。』

って言うんだよ。人間にはよっぽどの時は
戦わなきゃいけないこともあるよ。

結局どっちにしても頑張ったんだから」

そういうと、

どっちにしてもそっかー!って笑ってた。

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息子のこんな時、そばにいて話を聞いて寄り添ってあげられて良かったなあと思いました。

それに、まだ小5だからかもだけど、
話してくれてありがとうとも。

お友達にも感謝してます。

なんにせよ、辛い人間関係も経験する必要があり、自分のこどもひとりでは体験できないことです。

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今日は母の日。
思い返せば、うちの母も、
よく学校であった嫌なことを聞いてくれて
慰めてくれたり、一緒に怒ってくれたっけな。

親はいつまでも守ってくれないんだから、甘やかさない。

…ではなく、こんな記憶つまり誰かが味方でいてくれるという安心感に、

いつまでもこの先の長い人生がずっと守られるものだと思うから。

自分が母になり、母から受け取った愛情を自分の子どもに継いでいくことが実感できた出来事でした。

母の日に寄せて。
全てのお母さんの愛にありがとう!