見出し画像

「児童書のスローリーディング読書会」が代えがたいイベントになっているワケ

タイトルの情報量が多いのですけれど。

長いこと、ツキイチで開催する読書会に参加している。友人のAが主催してくれているオンラインの「児童書のスローリーディング読書会」。

この記事では、「こんな感じで開催しているよ」と、「こんないいことがあるよ」をご紹介。興味がある方は、わたし宛にメッセージくださいませ。月一で、だいたい日曜午前に開催。だいたい4~6人くらい。

オンライン開催の読書会

「読書会」と聞いても何をするかわからない人もいると思う。私たちの読書会は、1冊の本を読んで、それについて順番に語り合うという形式。話しているうちに、脱線してもいい。それがむしろ面白いよね、といような雰囲気。

「感想」と言ってもなかなか難しいので、「気になったところ」「なぜ気になったのか」みたいに話すと話しやすいかも。

それぞれの意見は、Googleスライドに断片的にメモを取っている。

ゆっくり読む(スローリーディング)

主催者であるAが子育てで忙しいこともあり、「ゆっくり読む」がコンセプトのひとつ。だいたい、1~2時間で読めるくらいの分量を課題としているので、前の日に思い出しても、何ならその日の朝に読み始めても間に合う。何なら、読んでこなくてもOK! その場で30分の読書タイムがあるので、その時にざっと読む。

児童書を読む

集まった人たちの「児童書って、読みたいと思っているけどなかなか読めないよね」という気持ちが一致して、今のところ、児童書を読もうということになっている。「岩波少年文庫」縛りで選ぼうか、という話もあったのだけど、名作が岩波にない場合もあるので、違ってもOK。

「児童書」と言って、ピンとくる人ばかりではないかもしれない。私たちの場合は、「絵本」を除いている。小学生の高学年から中学生くらいが読むもの、というイメージ。ときどき挿絵があったりするけど、基本的には文章で物語を語るもの。

これまでのラインナップ

  1. 『モモ』ミヒャエル・エンデ

  2. 『星の王子さま』サン・テグジュペリ

  3. 『赤毛のアン』モンゴメリ

  4. 『影との戦い:ゲド戦記1』ル・グヴィン

  5. 『ドリトル先生 アフリカゆき』ヒュー・ロフティング

  6. 『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』宮沢賢治

  7. 『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ

いいこと1:とにかく楽しい

読書会は、とにかく楽しい。毎回出るのは簡単ではないかもしれないけど、毎回出るとより楽しい。それぞれの意見で別のことが想起されたり、一緒に読んでいるからこそ新しい気付きがあったり。

いいこと2:お互いのことがわかる

物語のエピソードをフックに、普段の会話では出ないような話題になることがとても多い。読書会に参加しているそれぞれの人のことが、少しずつ、いろいろな側面でわかってくる。

気になるところ、気に入らないところ、涙するところなど……。大量の文字の中、その人がセレクトするフレーズは、その人の何かを表している。

いいこと3:物語の真髄に触れられるような気がする

児童書は、特別な物語だと思う。子どもを夢中にさせるエンタテインメント性を持ちながら、作者の深い深い意図が隠れていたりする。あるいは、子どもを夢中にさせるというだけで、もうピュアに正義であるのかもしれない。

続けていると、「前に読んだ本のこの部分と通ずるものがある」という話題にもなる。そういった、Connecting Dotsもある。

いいこと4:教養になっている

他の人との話題で「児童書の読書会をやっている」と話すことが多い。古い作品ばかりなので、「昔の作品なのに、今に通ずるものがある」というのは説得力があるのかもしれない。それで、「ゲド戦記にもこう書かれている」なんて、話すこともある。それってひとつの教養だな、と思うのだ。

いいこと5:負担が少ない

そんなわけで、さほど負担がないかたちで、1年に1~3冊ぶんの教養が増えている。こつこつと、少しずつ重ねていくのは、けっこういいものだなあと思う。みんなでやるので、続けやすい。これもいいことだ。

さて次は、何を読もうかな。

サポートと一緒にメッセージをいただけるとすごく嬉しいです♪