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データ分析の考え方を知ると生きるのが楽になるという話

はじめに

私はフリーランスのデータアナリストをしています。
データ分析というと専門性の高い分野のように聞こえますが、日常生活にも活かせる考え方がたくさんあると感じます。
私自身もデータ分析を仕事にするようになってから、悩むことが減った気がします。
今回はデータ分析の考え方を応用することで、「生きるのが楽になる」「悩みが減る」という話をしたいと思います。
※データ分析を専門にしていない方にも向けて書くので、用語の定義などは厳密なものではなくざっくりでいきます。

観察する対象の期間を変えると結果が大きく変わることがある

データ分析をするうえでは、どの期間を対象としてデータを見るか、というのは結構大事です。

例えばここ1週間の売上が落ちていても、半年とか1年とか3年とかの期間で見ると右肩上がりだということもあります。
あとは、年単位で比較してみると、単に季節性の変動が原因で、「商品の特性上、いつも夏は少し売上が下がるカテゴリだった」みたいなこともあるわけです。

これは日常生活でも言えることです。
「今月ミスが多くて上司にも怒られてばかりだ。。」と落ち込んでいたとしても、例えば1年前、5年前の自分と比べると、できることははるかに多くなっているはずです。

「最近調子悪いなぁ」と悩んでいたとしても、年単位で比較してみると毎年冬は調子が悪くなりやすい体質だと気付くということもあると思います。
そういう体質だと気付くことができれば、とりあえず冬をやり過ごして暖かくなるのを待てばよいと考えられるわけです。

何か悩むことが出てきたら、まずは観察する対象の期間を広げてみたり狭めてみたりしてみるといいと思います。

自分が所属しているコミュニティはかなり偏った人間の集まりである

データ分析をするうえでもうひとつ重要といえるのは、どのユーザーを対象としているか、またどの相手を比較対象としているか、という点です。

例えば、市場調査のデータを扱う際には、調査の対象者はどんな属性なのか、年代・エリア・職業など条件をきちんと確認します。
それはどんな人に意見を聞くかによって得られる結果が変わってくるからです。

また、ブランドや商品の比較したデータを扱う際には、どのブランドと比較しているのか、というのも大切な観点です。
例えば、自社のブランドが「高級感」という項目で点数が低かったとしても、それが自社のブランドよりも価格帯のとても高いブランドばかりと比較した結果なのであれば、そんなに気にする必要もないかもしれません。

みなさんも普段の生活で、周りの人と比較して落ち込んでしまったり、人から言われたことで傷ついたりする経験はありませんか?

でもそういう時は、自分が所属しているコミュニティの人たちはかなり偏った属性の人たちなのだ、ということを念頭に置いて欲しいです。

人間が日常生活で密に関わることのできる相手なんて多くても数十人程度だと思います。
そしてその数十人は、自分が出会うことのできる限られた属性の人たちでしかないわけです。

例えば、日本人・30〜40代・大卒・オフィスワーカーというだけでも、世界の人間全体からしたらかなり限られた人たちなわけです。

だから、自分が耳にしている意見は、目の前の限られた属性の人の一意見でしかない、ということを忘れずにいるべきだと思います。

最後に

客観的に事実を捉えることで、起きた出来事は悩むべきことではないと気づけることは多くあります。

データ分析を専門にする方でなくても、このような考え方を知ることで、生きるのが少しでも楽になるとよいと思います。

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