見出し画像

子どものプレゼン力を鍛える!人の気持ちを動かすトレーニング

コロナのためにごろごろしている午前中。
7歳長女、4歳次女、そしてわたしで過ごしていましたところ…


長女が急に「ジャスミン茶飲みたい!」って言い出しまして。


いまうちにないので、「無いよ」と伝えるも、「やだやだ!どうしても飲みたい!」と言うので「じゃあ買ってきたら?」とお金を渡しました。

長女は2年生(学校行けてへんけど)で、近所のドラッグストアは大人で徒歩1分の距離。各ご家庭の判断にもよるでしょうが、わたし個人としては、おつかいとしてはまぁ許容範囲かなと思っていて。

でも、心配性の長女は「やだ、ひとりでは行きたくない!お母さんといきたいっ」と言うので、「お母さん別にジャスミン茶飲みたくないもんw」とつっぱねました。


「ひどい母親やな!子どもが行きたいてゆうてるねんから行ったれよ!」
て思います?


でもわたしにしてみれば、なんで自分がしたくないことをしないといけないの?てかんじです。もっと言えば、「したくない」気持ちを「したい」に変えてみてよ!ってかんじです。
いわば、魅力的なプレゼンができるようになるための訓練ですね。
人の気持ちというのはどうすれば動くのか、体感してもらいたかったのです。

長女の思考回路は、

ジャスミン茶飲みたい

ドラッグストアに行かないといけない

一人では行きたくない

お母さんが行ってくれなさそう

というところで完全に詰んでいたので(笑)、ヒントを出してみました。

「ねえ、じゃあ妹(4歳)と行ったら?」
すると長女はパアッと顔を輝かせて、「そっか!じゃあいっしょにいこー!」と妹に呼びかけました。
ところがこの妹、まだパジャマ姿だし、ごろごろしてるし、まったく一緒に行く気がない。

「ねえ、いっしょにジャスミン茶買いにいこうよ!」と長女が誘っても、「いやだ。ひとりでいってきたら?」と返される始末ですw

ねーいこうよー!いこうよー!とひたすら頼む長女。
これでは、頼む相手がわたしから妹に変わっただけです(笑)
ここでまたヒントを出すことに。

「ねね、じゃあさ。いっしょに行ってくれたら妹ちゃんにもすっごく良い事があるよって教えてあげるのはどうかな?」

長女はピンときていなくて、「どういうことー?」と。
「たとえばさ、いっしょにいったらswitch代わってあげるとか、どうぶつの森で珍しい家具をあげるとか・・・」と具体例を出してみると

「じゃあswitchやらしてあげるー!だから行こう!」とさっそく妹を誘います。これに対して妹は無反応。たぶん、もともと交代制でゲームしてるので、わざわざ姉にゆずってもらわなくても自分の番がくることを知っているのでしょう。

「じゃあお金あげるー!」と自分の貯金箱を持ってきた長女。
お、すごい。明らかな付加価値を自分で創造してきました!
これに対して妹は「いらん」とバッサリ。報われない長女・・・!

その後もあれこれ提案していましたが、妹は頑として断り続けています。
だんだん腹が立ってきた長女は、妹を恫喝しはじめました!
大きな声で妹の名前を呼び「行けってゆってるやろー!!」と詰め寄る。

ここでちょっとツッコミ。
「あのさ、それ、いちばん効果ないやつやで^^」
「えっ、そうなん」
「うんw だって、相手を怖がらせて言うこと聞かせても、相手は嫌な気持ちになるだけやろー」

らちがあかないので、再度、目標の再設定を行いました。

「ジャスミン茶あきらめる?」
「やだ!」
「どうしても飲みたい?」
「うん!」
「じゃあひとりでいく?」
「えええーーやだーーー」
「でも、だれも行ってくれへんで。あきらめるか、一人で行くかしかなくない?それともまだまだ誰かを説得してみる?」
「うん!」

すごい。長女のプレゼンはまだまだ続くようです。
なのでまたまたヒントを出してみました。

「じゃあさ、妹に直接、【どうやったら行ってくれるか】聞いてみたら?」

もじもじして聞けない長女(←なんでやねんw)に代わって、わたしが次女にヒアリングしてみると、次女の口からは「おかし」「トマト」という単語が出てきました。

どうやら、お菓子を買ってくれるなら行く、ということです。
でもそれだと予算に不安があるのと、長女が値段を足し算しないといけないという新たなミッションが加わるので、今度は長女が及び腰に・・・(笑)

もうしょうがないので、家にあるお菓子(高いところに置いてある)を、「次女ちゃんがお姉ちゃんと一緒に行ってくれたら取ってあげる」というちょっと意地悪な発言をしたところ、

次女が拗ねて別の部屋に行ってしまいましたw

わーーー失敗!w
これはもうあかん。次女の気持ちを動かすのは無理や(^q^)

ということで、わたしと長女ふたりでお出かけして、無事、ジャスミン茶を買ってきましたw

長女の一生懸命のプレゼンは、次女の気持ちを動かすことはできなかったけど、そのぶんしっかり大人のわたしを動かすほどの効力がありましたね。
すばらしい。


今回みたいなやりとりって、各ご家庭でかんたんに取り組めると思ってます。こどものいうことだから、親はなるべく聞いてあげたいとか、子どもが何を言おうとだめなもんはだめ、とか、いろんな考え方があるとは思うんですが、わたしが子どもに伝えたいこと、学んでほしいことは

「人に何かを伝えるのはとっても難しい」ってこと。そして
「相手が嬉しい気持ちになってくれるような伝え方をしてほしい」ってこと。

このふたつ、小さい時から自然とできていれば、大人になってもとっても役に立つスキルだと思うから。

子育て、たのしいなー^^

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

いただいたサポートは、子どもたちのために遣わせていただきます😊いつもありがとうございます!