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3歳から始めておきたい、子どもの性教育

子どもの好奇心は未知数。親子でいっしょにお風呂に入っているときなどに、自分と大人の身体の違いに興味をもつことがありますよね。

性教育は、子どもが自分の身体に注意を向け始めたら、もうそこからスタートするべきだと個人的には思っています。特に3歳頃までは、自己肯定感が育ちやすく、自己肯定感と自分の性の受容はとても密接な関係があるからです。

性教育をする意味には、子どもが自分を愛せるようになること、性犯罪に巻き込まれにくくなること、望まない妊娠や中絶のリスクを避けること、などがあります。

また、性を正しく理解することは、人との距離感を正しくつかむことにもつながるはずです。
人には誰しも、他人には気軽に触れさせない場所があって、それは身体も心も同じだということを学ぶ良い機会でもあるから。

まずは、お子さんが小さい頃に性教育を始めるメリットから見ていきましょう。


性の教育は、生きることそのものの教育である

なぜ早期から性教育を始めるのがいいのか、といわれれば、それは子どもの心が柔軟であることと、知的欲求が強いからという理由に尽きます。

子どもが思春期を迎えると、「自己」が確立されやすいので、親の意見を一旦否定したくなったり、とにかくなんでも反発しやすくなってしまうんですよね。それ自体は「自分の意見」をつくるうえでとても大切なプロセスなのでいいのですが、思春期は、親が何かを教えるのはあまり向いてませんよってことでもあります。

「おしっこ」「うんち」「ちんちん」で一生笑ってる時期ってありますよね。あのぐらいから徐々に、身体の部位の名前、役割について教えていくのがいいのだと思います。
(我が子には、女性器のことを「おまた」と表現して説明していました)

ちなみにそれらの言葉を連発するのは、発言によって周囲の大人たちの関心が自分に向くことが嬉しいから、何回も何回も繰り返すんですって(*^^*)
かわゆー。


ただ、あまり小さいうちから性教育を始めることに不安を抱く人々もいます。

「お外で変なふうに言ったりしないかしら?」
「知識をつけたらなおさら、早期に行為に及んだりするのでは?」

確かに、これらの意見も一理あります。

しかし現代の日本社会では、インターネットでかんたんに性に関する情報を手に入れることができてしまうんですよね。特にエロ系の無料広告なんて、大人でもうっかりクリックしてしまいますから(わたしだけですか?)子どもなんてもっと押しちゃいますよねきっと。

もし、子どもが最初に触れた性的な描写や情報が、偏見に満ちた悪質なものであったなら?それこそ、その後の人生観に歪みを生んでしまうことにもなりかねません。

そういった意味でも、なるべく最初に親からきちんと伝えてあげられるといいですよね。


子どもの性に関する疑問に大人はどう対応すべきか?

幼稚園に通う園児を対象とした実験によると、幼稚園児が抱く性の疑問は、以下の2種類が多いそうです。

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