イランの絵本『ボクサー』11月30日 絵本の日に、トップスタジオHRより発売!
こんにちは。みしまです。
このたび、2021年11月30日(火)にイランの絵本『ボクサー』が無事出版されることとなりました!
「イランの絵本を出版したい!」と企画を立てたのが2019年。あっという間に2年の月日がたっていました。ようやくこの日を迎えることができ、感慨深いです。
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10日ほど前。完成した絵本の入った段ボールを開けるときは、手がふるえました。そして、両手にとってページをめくったとき、言葉にならない感情があふれてきました。新品ピカピカの本の手ざわり、紙の匂い、重み。校正のときにも何度も何度も確認したけれど、本になってできあがったものは、また別の表情をしていました。
少し絵本の紹介をさせてください。本書『ボクサー』は、ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)という歴史ある絵本原画コンクールでグランプリを受賞した作品の邦訳版です。ブラチスラバは東欧の国スロバキアの首都で、BIBは2年に一度開催される世界最大規模の絵本原画コンクールです。
日本の絵本作家さんでは、『いないいないばあ』の絵を担当された瀬川康男さん(1967年、グランプリ)や、ミロコマチコさん(2017年、金牌)、きくちちきさん(2019年、金牌)などが受賞されています。
そんなBIBで、2019年に最高賞のグランプリを受賞したのが、ハサン・ムーサヴィーさんの『ボクサー』です。名声を手に入れた孤独なボクサーが、自分の拳の先にあるものに思いを馳せ、世界を変えていくおはなしです。
ページをめくると、色鮮やかでパワフルな絵が目に飛び込んできます。力強さの中にある繊細さ。ムーサヴィーさんの魅力を存分に感じていただける絵本です。
『ボクサー』は1人の男の物語のようでもあり、イランや日本、さらに現代の世界じゅうの誰かの物語でもあります。自分にとって一番大事なものは何なのか、本当の強さとは何なのか、そしてそれをどう使うのか……。今の世界情勢の中で、私自身もいろんなことを考えなおすきっかけになった一冊です。
ぜひ、お手にとってもらえたらうれしいです!
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