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そうか!これが婚活疲れってヤツか【結婚相談所】

婚活業界ではよく聞く「婚活疲れ」っていう言葉。

なんとなくどんなことかイメージできるけれど、実際にはどんな順番で婚活疲れにハマっていくのかは、体験した人じゃないとわからないのものです。

「結婚相手や恋人探しなんてカンタン!」


気がつけば30代後半に差し掛かった私。

今までは趣味や習い事で楽しくやってきたけど、そろそろ結婚もしたいなと思いつつ、今まで過ごしてきた。

仕事もそんなに嫌いじゃなかったし、彼氏もいた。

だから正直なところ結婚に対して焦りはほとんどなかった。そもそも自分自身が結婚したいかどうかも怪しいという感じだった。

でも、3年くらい付き合った彼氏と別れてから風向きがちょっと変わってきたのは確だった。

彼氏と別れた直後も、男性との出会いはけっこうあった。

色々な人と会う職種だったし、それなりに外見には気を使っていたから、恋人いませんって言えば、誘ってくれる男性も少なくなかった。

でも、「この人だ!」っていう出会いが簡単に見つかるわけもなく、そのチャンスだって限りがある。

そこで、マッチングアプリに登録してみることにした。

顔を全部載せるのは怖かったから、何枚か載せた写真は全て目線を入れたり、横顔だったりしたけど、それでも毎日のようにマッチング希望のメールが届くようになった。

(次の相手なんかすぐに見つかる!)

この時は、本気でそう思っていた。

だってスマホの中には何千人、何万人っているんだから。

「やっぱり私は人気者」


手軽なアプリで次の彼氏候補を探しながら、私は婚活パーティーにも参加した。

どうしても結婚したい!っていう気分じゃないけど、結婚したいかもって思える男性と出会えたらいいなーくらいの感覚。

そして、やっぱり私はパーティーでも、そこそこ人気だった。

カップルになる時もあれば、ならないときもあったけど、カップルにならないときは私が全員の男性からの誘いを断った時。

(今日は誰もいい人いないなー)

そして私は、帰りながら溜まったメールに目を通す。

マッチングアプリからの、通知メール。

最初はアプリでメッセージのやり取りをするのが楽しかった。

会ったことがない好みの男性とのやりとりは、ちょっと新鮮だったから。

どこに住んでいるんですか?

趣味は何ですか?

お付き合いする決め手ってなんですか?

お互いが探り合いながら、徐々にわかっていく。そんな作業に少しだけ夢中になれた。

そして、私は何人かの男性とメッセージやラインでやり取りしながら、婚活パーティーで出会った人とも、飲みに行ったりする時間を楽しんでいた。

私のスケジュールアプリは、あっという間にデートの予定で埋め尽くされた。本当に色んな人と、メッセージ交換やデートをした。

その結果・・・

「増えて行く友達」

いい人なんだけど彼氏候補、結婚相手にはならない。そんな男友達だけが増えて行った。

マッチングアプリも婚活パーティーも、始めたころはそれなりにドキドキもしたし、二人で会う前はちょっと期待もして出かけた。

だけど、どんな人と会っていても、少しづつ冷めていく自分がいるのはわかっていた。

例えば、待ち合わせしてデートする前はいいのだが、一緒に過ごしていると

(そろそろ一人になりたいな)

って思ってしまう。

要するにこの人と一緒にいたいなって気持ちにならない。

飲んでるときも同じ。

お酒が入っているから楽しいけど、そこから先に何も期待しないし、一人になってみると

(彼氏になってほしいって思えない)

と冷静な自分がいる。

でも次々にやってくるマッチングアプリからの通知。

そのたびに

(この人ならいいかも)

って思ってメッセージ交換し、しばらくたって会ってみる。

でもなんか違う。

いつもの、いい人なんだけど・・・

ってヤツ。

(もう、いいかー。疲れたなー。好みの人なんかいないよー)

そんなことを繰り返しているうちに、(もういいや)って思う時間が増えてきた。

そう、これが噂には聞いていたが

婚活疲れ!!!

ってやつだ。

何人の男性と出会おうと、最初に期待していたような展開にならない。

念のために私の理想的な展開はこんな感じ。

アプリか婚活パーティーかで知り合った男性と、ちょっとずつ仲良くなって、そのうちラインの回数も増えて

そして、デートを重ねるうちに、恋人同士になって、それから旅行とか一緒に行って、趣味も共通のものができて、仕事が終わったら、彼と待ち合わせしてデートしたり、お泊りしたり。

友達にも紹介してみんなとワイワイ飲み会したり・・・それからそれから・・・

ところが、そんな展開になったことは一度もなく、誰といてもそうなる気配すら感じられない。

なにせ、まず一緒にいたいとか思う人と出会わない。

これがキツイ。

出会いがないなら諦めもつくけど、マッチングアプリやパーティーで知り合う男性が、ことごとく私の「なんか違う」に当てはまってしまう。

何回も言うけど、いい人なんだよみんな。

だけど、そこどまり。

別に電話もラインも来なくたって気にならないし、一緒に過ごしたい会いたいって思わない。

だけど、その逆で「会いたい」「一緒にいたい」人を求めてるのに、毎回毎回、「やっぱり違う」を繰り返していると、体力的にも時間的にも限界がやってくる。

そして、それが「もういいや」につながっていくのだ。
これって、つまり

(こんなに頑張ってるのに、私の好きな人には出会えない)

という、悲しい気持ちになってしまうってこと。

そして、悲しい気持ちは心を疲弊させる。

「ペース配分」

そんなふうに考えだしたら、もうすべてが面倒になる。

いいねが来ようが、メッセージが来ようが、前みたいに隅々までチェックしないし、返事も書かない。

それどころか最初はあんなにウキウキしていた、マッチングアプリからの通知もうざいだけ。

アプリで知り合った男性が行っていた事の意味がちょっと分かった。

「女の人でプロフィール欄に(ちょっとアプリお休みします)って書いている人って、けっこう多いんですよね。自分からアプリに登録しているのに不思議です」

それを書いた女性の気持ちは今ならはっきりわかる。

疲れたんだと思う。

だって、自分の願いが叶うわけでもなく、ただ時間と労力が失われ、ときめかない男性の知り合いだけが増えていく。

これはけっこうメンタルにジワジワ効いてくる。

そして、私は婚活パーティーに出るのをやめた。

アプリも通知を消して、毎日見ることもなくなった。

ふと思い出したときや、寝る前にちょっと確認するだけ。

結局のところ、もう若くはない私が、恋人や結婚相手を探すと、よっぽどの運命的な出会いがないと、求めるものが多すぎて上手くいかないってこと。

だけど、私は運命的な出会いが比較的簡単に手に入ると思ってた。

そもそもそれが間違い。

さみしいけど仕方ない。

自分がなってみて初めてわかる「婚活疲れ」の実態。

こればっかりは気力で乗り切れる気がしない。

でも、私の好きになれる人を作る!

そんな気持ちがまた湧いてきたらアプリもパーティーもきっと復活すると思う。

だから、最初から飛ばしすぎ、期待しすぎはダメなんだよね。

のんびり行こう

それくらいのペースが一番かも。

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