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婚活戦記④

開始早々に戦線離脱してしまいそうになりながら

【合コン方式、もういかない】と
そっと心のメモに記し

せっかくなので
オーディエンスとして参加しようと
目線を変えてみることにした。

自己紹介後は男性陣から
何かしらの質問が(内容は忘れた)
1人づつ女性陣に回され
会は進んでいくのだが
案の定。
人気女子のアンサータイムは盛り上がり
酷なことに、人気は一目瞭然となる。

またその人気は顕著に年齢に比例する。

その後、ある程度グループとなり
・私
・隣の20代女の子
・多分舞台俳優狙いの女の子
・舞台俳優風
・キョロ挨拶メン
・留学起業さん
というメンバーで話すこととなった。

もちろん私は司会進行で
集中砲火となる20代女の子への質問を捌いていく。
ファシリテートは任せてくれ。

キョロさん
「えーっと皆さん、スポーツとかってしますか?」

20代女の子
「私、実は(球技)で国体出た事あるんですよ」


【っ!スペックが強すぎる、、!】心の声

男性陣
「うおおおぉぉぉお!!!!大歓喜」
(↑本当にうぉーって言った)
「え、え、詳しく教えて!!!!」



留学企業さん
「好きな食べ物とか何??」

女の子
(留学さんが中国系だったので?)
「北京ダックとか食べてみたいです!!爽」


【嫌味なくっ、、!!!忖度であれ気持ち良い!】

留学起業さん
「どれだけでも食べさせてあげるよーーーっ♡」
男性陣
「他には??!他に何かある!!??」
「僕も連れてってあげるよ!!!!!」


舞台俳優
「仕事って何してるの?」

20代女の子
「(プロスポーツの団体)で
試合の調整とか中の仕事してます」

私&男性陣
『なんか面白そうーーーー!!!』
『中のこと教えてーーーーっ!!!!!』


20代女の子はとにかくパーフェクトだった。

容姿は全盛期の広末涼子のようで
スポーツに長け
忖度もでき
おまけに仕事まで興味深く
それでいて嫌味がない。

君はなぜここにいるんだい?

そして私は20代の頃
こんなにも輝いていただろうか?
いや、絶対にくすんでいたに違いない。

私はこんなキラキラした20代
何をしていたのだろうか。
いや、クズみたいな男と付き合って
時間を無駄に消費していた。

とにかくショックを受け
田舎のコンビニに設置されている
青い光の電撃殺虫機に蚊が吸い寄せられ
バチン、と死んでしまうように
何が何かも分からぬまま、その会はお開きとなった。



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