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婚活戦記③

気が遠くなりながら始まる、婚活合コン。

名札があったんだか
タブレットがあったんだったは忘れたが
とにかく男性陣から自己紹介が始まった。

既に3人組になっている、小柄メンズ達
何やら今日の今日で仲良くなったらしく
内1人は海外から留学して日本に来て
そのまま起業したとのことだった。

内輪ではかなり盛り上がって
テンションがぶち上がったのであろう。

その元留学生がおもむろに
「お金はあります!」
「でも良い出逢い、全然ないです!」
「今日は皆さん素敵でワクワクします!」

と、成金ギャグ(?)をニチャニチャした笑顔で
ぶち込んで来た。

びっくりして周りに目を遣ると
女性陣は皆一様に、仏の様な顔で拍手しながら
『ははははははー』
と乾いた笑い声でスルーしていた為
私も目を(^^)こんな具合にしてやり過ごした。

恐るべし、合コン婚活。
地獄の始まりである。



次にキョロキョロ挨拶メンズの自己紹介。

内容はさっぱり入ってこなかったし
ひとつも覚えていない。

ただ、私の隣の20代可愛い女子ちゃんを
真正面から、凝視しながら話している。

それはもう、隠すことのない熱い眼差し。
初めから一直線である。


分かる、分かるよその気持ちは。
気持ち自体は分かる。
心でキョロ挨拶メンに大賛同する。
可愛い女子ちゃんしか眼中にないのである。

ただ、初手の自己紹介からその眼圧は強い
強すぎる…
てかこわい。
目が血走ってる。

隣の女子ちゃんもドリンクを飲んだり
手遊びをしてみたりソワソワである。
かわいそうに。

トリの自己紹介は高身長・舞台役者風メンズ。

この人、自分が現在ヴィジュアルで
優位に立っている事は100も承知であり
完全に余裕を漂わせている。

実際身長は180センチぐらいで細マッチョ。
昔の長髪ギャル男が落ち着いたような。
学園ハンサムの美剣咲夜先輩のような
そんな雰囲気なのだが
年齢の話になると
「41歳です⭐︎(テヘペロ)」
みたいなことを言い出した。

え、待って待って。
男性の参加条件って〜30代だったよね?
+2歳イケんの?
「今年で40歳の年です⭐︎(ミャハ)」
ならまだしも、41歳だよね?
紛う事なき40代だよね??

ちょっと訳が分からないが
婚活市場では男性の±2歳なんて誤差なんだろうか。
これが女性だったら…
と考えると私の中のフェミニズムが爆発しそうである。

思考の巡り、この間2秒。
いやまぁ良いや。
続き聞いてやろう。

職業はとある士業の事務所にお勤めだそうだ。
内容を熱く語っていたし
とても難しい仕事なんだなと感心した。

ふむふむ…と、よくよく話しを聞いていると
そこのサポート事務が主な業務だと分かった。

そう、それは事務職である。

なら初めから事務職だと言うべきではないのか?
なぜ士業の方をフューチャーするの?

怖い…なんか…こわい!!!!!
この人、なんかこわいです!!!!!


男性陣の自己紹介が終わり
もう私のHPは残り1/3程度まですり減ってしまっている。

正直に言おう。
今すぐ、帰りたい。
帰りたいです!!!!
この婚活パーティー失敗です!!!!

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