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めいこ(犬)のモーニングルーティーン

愛犬、めい(あだ名:めいこ)にはモーニングルーティーンがある。

毎朝同じような行動をするし、夜は散歩の時間になるとそわそわしだすし、犬には犬なりのルーティーンがあるらしい。家の中で一番早く起きるわたしは、毎朝めいこのルーティンを目撃する。

6:30、まずわたしが先に起きる。この時めいこも一緒に目を覚まし、眠そうな目でお腹を見せて「さわって~」とアピール。何回かお腹をさすって頭をなでた後、わたしは洗面所へ行き、仕事へ行くため身支度を済ませる。めいこはベッドの上で二度寝している。すやすや眠るめいこと彼を見て「いいなあ」と思いながら、リビングがある二階へ行く。

リビングのカーテンを開けると、窓から差し込む白く透き通った光。まだ頭がぼんやりしたまま、ケトルでお湯を沸かす。簡単な朝食を準備していると、このあたりでめいこがトコトコトコッと階段を駆け上がる音。ぷりぷりお尻を振りながら寄ってくるめいこに「おはよう」と挨拶する。

すると、上目遣いでおすわりをして、「おやつちょーだい」とおねだりしてくる。わたしが何回か朝におやつをあげていたら覚えたようで、めいこからおねだりをするようになった。「はいどーぞ」とあげたおやつを美味しそうに食べ、トイレで用を足す。

そのあといつもお皿にごはんを入れるのだけど、「またこれ?」と言わんばかりにそっぽを向いて全く興味なし。違うごはんに変えてみたり、ふりかけをかけたりしてみたけどダメで。飽きっぽいのか、なんなのか……。

すぐさま階段をのほうへ向かうめいこ。寝室に戻るのかな?と思いきや、階段の上のところでぴたっと立ち止まる。

最初は疑問に思っていたけれど、どうやら階段の近くの窓から入る朝陽を浴びているようだ。窓のほうを向いて、小さな体にめいっぱい朝陽を吸収している。気持ちよさそう。

高い場所が好きだから、階段の上から見える景色も好きなのかもしれない。数分間そこで朝陽を浴びたり、毛づくろいしたりしながら過ごした後、階段を降りて寝室へ戻っていく。

わたしが家を出る時は、そーっと出る。ここで目を合わせるだとか、じゃあねと手を振ろうものなら、外が大好きなめいこは「ひとりだけお外行くなんてずるいよ!」とわんわん吠えてしまう。もしくは置いて行かれるのが寂しいのかな。なるべく音を立てないようにして、さっと外へ出る。

毎朝仕事へ行く前に癒してくれるめいこ。

ちょっと憂鬱な日も、めいことの朝の時間でやさしい気持ちが芽生えて、頑張ろうと思える。この何気なくて愛おしい時間を、これからも大事にしていきたい。

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