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「分かり合えない」ことから分かり合う

セクシャリティーは、グラデーション

LGBTQ+やセクシャルマイノリティー(以下セクマイ)のコミュニティの中ではよくこの言葉が使われる。
わたしは個人的に、この「グラデーション」って表現がステキだなと感じている。


(わたし個人はセクマイという言葉を比較的ポジティブに捉えているけれど、マイナスにも捉えられるとして最近は、LGBTを言い換えてSOGIというコミュニティも存在している。)

セクシャリティーをあらわす単語は、本当にたくさんある。
最近、セクマイについていろいろな記事を読んでいるとその多様性とラベリングに驚かされる。

ラベリング・・・そう名前がついているのです。
賛否両論あるのはおいておく。


ちょっとたとえ話をしてみよう。

きっとみんなが知っているりんご
一括りにりんごといっても、その種類(品種)は、
実に世界で1万種以上、日本だけでも100以上の品種が農林水産省に品種登録されているらしい。

でもりんごの品種をつらつらとすぐに言える人は少ないと思う。
赤りんご、青りんごなんかは割と聞く、お菓子作りが好きな人は、適した りんごの品種が言えるかもしれない。

日本では、まだまだ知名度の低いセクシャリティーへの認識。
さまざまな名前がついていても知らない、名前がついていることさえ知らない当事者も多いだろうと推察する。

”セクシャリティーの考え方はこのりんごの品種と似ているなぁ”と思った。


セクシャリティーの考え方を自分の知っている範囲でちょっと整理してみる。 (詳細な単語解説はしていないので悪しからず。)


①戸籍上の性
(日本の場合) 男 or 女 の2択。
②自認する性/ジェンダー
マジョリティーは、男か女。①と一致する人をシスジェンダー。
その他とも分類されるが、(広義な意味合いで)トランスジェンダー、
Xジェンダー、インターセックス、MtFやFtM、ジャンダーレス、
表現する性が異なる/混じる クロスジェンダー。
それから(下記項目にも含まれるが) どちらにも分類しない/定めない クエスチョニングやクィア。
                               etc.
③恋愛的指向・恋/愛の対象者 と 性的指向・セックスの対象者
ここではまず大きく2つのグループに分かれる。
・恋愛的指向&性的指向が一致する
・恋愛的指向と性的指向が一致しない

意外と知られていないマジョリティーでもある、異性を対象とする人をヘテロロマンティック/ヘテロセクシャル。

同性を対象とするレズビアンやゲイ。
男女ともに対象なバイセクシャル。
対象が性別に囚われないパンセクシャル。

複数の人を愛するポリアモリー。
相手からの恋愛感情を求めないリスロマンティック
だれにも恋愛的感情を抱かないアロマンティック。

性的感情を抱かない/求めない アセクシャルやノンセクシャル。

                             などなど


ここで紹介したのは、ほんの一部である。ほかにもセクシャルを表現する単語はたくさんあることを頭の片隅に置いておいてくれたら嬉しい。


ここまで、いろいろな名前を紹介してきたが、
わたしは自分のセクシャリティーを説明するとき、専門用語を使わず、セクマイであるということも言わずに、自分の理想や愛の定義を話している。

それは、カミングアウトすることに躊躇いがあるわけでもない。ただ、ひとつふたつの単語で表せないから、そしてその単語の定義も人それぞれだから。


セクシャリティーは、ある意味個人の好みであるとも言い換えられる。
コーヒーが好きな人だって、産地や豆の種類、焙煎加減はみんな少しずつ違う。


人と完全に分かり合うことはできない。
だからこそ分かり合えないことから分かり合おう!






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