34歳。着たい服がない。

先程からZOZOTOWNを見て1時間以上が経った。

一向に着たいと思える服に出会えない。

それは先日日曜午後、1人でふらりと出かけたイオンモールでも同じで、店をめぐれどめぐれど「これを買おう!」と思えるほど心惹かれる服に出会えなかった。

季節はめぐり、寒さは今後も増す一方なのに本当に着る服がない。
焦った私は、適当な店で帰り間際に駆け込みでニットを2枚買った。

正直、今思うとその2枚とも失敗の買い物だった。

1枚はエンジ色のタートルニット。オシャレなのだがいざ家に帰ってきてみたらどうも首周りが気になる。
もともと首周りが詰まってる服が苦手なのにどうしてこれを買おうと思ってしまったのだろう。

もう1枚はモスグリーンのニットだが、よく考えたら濃い緑色のニットは1枚持っていた。

こう振り返って書くと、なんて買い物が苦手な人間なんだろうかなぁと思う。

自分の服を選ぶのが楽しくなくなったのはここ数年のことのような気がする。

20歳前後の頃はまぁ服が大好きだった。
アパレル会社にも就職したくらい、服が好き!と胸を張って言えた。
お給料が入ればなんの服を買おうか?胸をときめかせて雑誌を買いトレンドを頭に入れた。

考えてみれば、自分の服選びが楽しくない という気持ちは
自分以外の服を選ぶのがすごく楽しいという気持ちで増長されているような気がする。

言ってしまえば子どもの服、娘の服を見るのはすごくすごくすごく楽しい。

大変でしんどいことが多い子育てだが、娘の服を選ぶ喜びだけは本当になにものにも変え難い。娘が自分で服を選ぶようになるまでは私が大事にできる特権のように思っている。

昨今の子どもの服は本当に可愛いのだ。
色はもちろん、柄、デザイン、細かいディティールが凝っていてあれもこれもとつい沢山欲しくなる。
素材感とか動きやすいかとかはもちろん考えて選ぶが、顔に似合うとか似合わないとか、太って見えるとかそんなことは考えなくていい。子どものうちは大概何を着たって可愛い。

そんな子ども服を選ぶ喜びを知ってしまったあと、自分の服を選ぶのが本当に楽しくなくなってしまった。

産前もスタイルがいいとはお世辞にも言えなかったが、産後はやはり以前より肉付きがよくなった。

最近は以前よりダボッとしたシルエットの服がブームのように思えるが、私の厄介なところが体型が悲惨なくせにそのダボッとブームをあまり好んでいない。

本来の私は、若い頃から体のラインが出るピタッとした服が好みなのである。

ダボッとした服を中途半端な体型の者が着ると、なんかキマらない。ダサくなる気がする。

そしてお腹ぽっこりの私には辛い「トップスはINしてナンボ」文化。たしかにウエストインした方がスッキリ見えるのよね。わかる…

まぁ結論から言ってしまうと、手っ取り早く痩せてさえしまえば頭でゴタゴタ考えて抵抗あるファッションにももう少し勇気持って飛び込めるんだろうなぁ。

でもやっぱり例えば10万円渡されてこれで服買ってきな!と言われても私はウダウダ悩んで納得いく買い物ができないんだろうなぁ…

自分専属のファッションアドバイザーやスタイリストさんがいたらいいのになぁ。

おやすみなさい