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信頼は「言う・やる・考える」ことの一致から
仏語に「身口意」と言う言葉があります。
動作を行う身と、言語表現を行う口と、精神作用をなす心。
この三つ
一致してますか?
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「気遣い」「利他」「忖度」「思いやり」
私たちは他者に対してとても敬意をはらいます。
それはとても素晴らしい慈悲の姿ですが、うっかりすると「身口意」の不一致に繋がっていることがあるのです。
怒りたいのに無理して笑う
イヤなのにいいですよと言う
助けてほしいのに大丈夫なフリをする
自分のためなのにあなたのためと言う
すごいと思わないのにすごいと褒める
疲れているのに何かのために止まれない
やっていることと、言っていることと、思っていること。
この不一致は他者に伝わっています。もしかしたら不一致に気づいていない本人よりも周りの方が気づいているかもしれません、「違和感」と言う形で。
これは個人はもちろん、組織やコミュニティにおいても同じです。
どれだけキレイなことや立派なことを言っていても、それが本音でなければ内部で信頼し合って同じ指針を持つことなどできない。心の目標に違和感を感じていたら調和は難しく、言動や行動だけをコントロールすることなど不可能なのです。
身口意の不一致を見て見ぬ振りしていると、どんどん現実レベルで不具合が生じてしまいます。
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仏教の修行の対象である事からも、この3つの一致はとても難しいのです。
「世の中的に正解」な言葉や行動を求められてきた世界で、自分の心に従った言動をすることに私たちはあまり慣れていない。
しかしながら
この不一致によって苦しんでいるのは本人です。
身口意が同じ方向を向いていないと言うことは、無意識に自分に嘘をついているということ。
「自分を信頼する=自信」が知らず知らずのうちに失われているのです。
自分を信じられなければ他者も信じられません。そうなると周りは、お互いに疑いを持った、信じきれない関係性ばかりになってしまうのです。
「他者のため」「組織のため」「社会のため」「世界のため」
そうやって大きなものをより良く変えていくためにも
まずは「自分のため」に3つを一致させるのです。
自分の中の正直な本音を丁寧に聞いて、それを正確に言葉にして、偽りなく行動してあげること。
それが自己信頼→他者信頼→調和に繋がっていきます。
結局、自愛、自愛。
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