私の就活日記「迫られる決断」
最終面接前の面談の中で、内定承諾にそんなに時間はあげられないと言われた。
第二志望の企業だったけれど、その場で辞退しますと言い出したいほどの面談だった。
前回の面談でもそうだったが、私の第一志望の企業の話を何度も引っ張り出してきて、天秤にかけて選ばせるような質問ばかりされた。
そこの企業の最終選考は明日。第一志望の最終選考は来週。
内定承諾期間は1週間あげられるかどうかだと言われた。うちが内定を出した場合、第一志望の内定が出ない状況で承諾をするのかどうか、面談の中でその選択を迫られた。まだ内定を出してくれたわけでもないのに。
担当の人が繰り返し言っていた。
「第一志望の企業とうちとで何を迷っているのか、うちでやりたいことが明確なら他は辞退できるはずだ。この業界は他人の意思決定を左右する仕事なのに、自分の意思決定ができなくてどうするのか。」
確かに一理あるが、納得はできない。
私が受けている人材業界は、他人の意思決定を左右し、促す。しかし、その根底には相手を思いやり、相手の選択を尊重する姿勢があるべきだ。
私は今、人生の中で最も大きな選択を迫られる就職活動の真っ只中だ。一度きりの新卒、ファーストキャリア。後悔しないように、納得して終われるように、真剣に考えて真剣に悩んでいる。
もちろん、企業側として、内定を辞退されることが良いことではないことはしっかり分かっている。
内定を出すという行為も、時間と労力をかけてする大きな決断だ。
私だってその決断を踏みにじるようなことはできるならしたくない。だから考えて悩んでいるんだ。
それなのに、その考えて悩む行為を、意思決定ができないと否定されたら嫌な気分になるのは当然だと思う。
内定が出なければいいのにと初めて思った。
そして第一志望の選考が一番遅いという日程を恨んだ。
果たして私はどんな決断をするのだろうか。
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