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3月8日は《国際女性デー》:今日のわたしたちをつくった先輩たちに感謝をささげる、たたかう女たちの映画8選②1960年代~現代まで

3月8日は「国際女性デー」女性の権利を獲得するための闘いの歴史をたたえ、今日もまだ絶えない性差別被害に思いを馳せる日です。いまも昔も、世界のどこかでたたかっている女性たちと時代を共にしながら、私たちも力をもらう、そんな機会にしてみては。

トップ画像:映画『ドリーム』より (C)2016 Twentieth Century Fox

『ドリーム』(監督:セオドア・メルフィ、2016年)

黒人の公民権運動が盛り上がる1960年代、米国。高度な知識とひらめきをもつ有能な3人の黒人女性たちが、人種差別も性差別も、不条理さを知性でなぎ倒していくサマがただただ、カッコいい。

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(監督:ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス)

賞金の差、待遇の差、知名度の差。総てを実力でなぎ倒す女子テニス界の女王、ビリー・ジーン・キングが、ただただカッコいい。「男女差をつけること」に関して、劇中に散りばめられた露骨で巧妙なロジックを、あなたならどう切り抜ける?

『ペルセポリス』(監督:マルジャン・サトラピ、2007年)

1970年代、革命期のイランからヨーロッパへ亡命し、青春を過ごした監督自身の自伝をもとにした映画。作品を一貫して表現されている、イスラームと西欧の文化のはざまに生きることのジレンマは、ブルカ問題など多文化共生の課題を抱える現代にも理解が欠かせないテーマの1つ。

『4か月、3週と2日』(監督:クリスティアン・ムンジウ、2007年)

1980年代、チャウシェスク政権の中で極端に自由が制限された時代は、女性にとって、避妊と中絶へのアクセスも制限された時代だった…。一人の女性の闇中絶に至る体験を通して、政治と性の暗い結託を考えさせる作品。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』(監督:ケン・ローチ、2016年)

『麦の穂をゆらす風』など、アイルランド紛争を通した人間ドラマの表現に定評の高いケン・ローチが一転、家族ドラマを通して現代社会の生きづらさを鋭く、かつ優しく描いた作品。制度から零れ落ちた人々が出会い、もがき、生きる道を見つけていく。

『マダム・イン・ニューヨーク』(監督:ガウリ・シンデー、2012年)

インド上流社会の女性の位置を、インド映画ならではの明るくリズム感あるタッチで描き出した作品。教育を受けられず、英語が話せない主婦の主人公が、作品最後に披露する英語のスピーチは感涙もの。

『82年生まれ、キム・ジヨン』(監督:キム・ドヨン、2019年)

韓国で一大ブームとなった同名小説をもとに作られた映画。ふとした瞬間に女性に向けられる、悪意がなく、あまりにもありふれた言葉に、言葉にならない違和感を覚えたことはありませんか?女性であること、妻であること、母であることについて、立ち止まって考えたくなる作品。

『スキャンダル』(監督:ジェイ・ローチ、2019年)

#MeToo運動の先がけとなった事件をもとに、有名キャスターが社内のセクシュアル・ハラスメントを摘発するストーリー。表面的には競い合う同士でも、同じ体験を共有する同志としてたたかうプロフェッショナルな彼女たちが、ただただカッコいい。

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