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初の生成AI作品:世界最高峰のNFTアートイベント「Bright Moments Tokyo」で展示してきた!

この度、私の初のAI作品が、世界最高峰のNFTアートイベント「Bright Moments」にキュレートされ、出展させていただきました。

2023年元旦、今年は新しいことに挑戦しようと決意しました。実は、2017-8年頃GANという生成系AIをちょびっと齧っていましたが、作品までのアウトプットまでいかず、しばらく触っていませんでした…。
それを今年の1月から再び手に取り、AIとの共同作業を再開しました。毎夜、AIにプロンプト文章(呪文)を与えて新たな作品を生成し、それらをSNSで発信してきたら、お声がかかりました。

次男と作品の前で!

これまでに、息子のアートコレクション「Zombie Zoo」や、アニメNFTプロジェクト「新星ギャルバース」など、NFTプロジェクトの立ち上げに携わってきましたが、今回は個人名義による、初のAI作品の出展となりました。

今回私が選ばれた部門は"Japan Contemporary(日本の現代アート)"。そこで私は、日本的な価値観を反映する作品を作ることを目指しました。

巡回型アートイベントBright Momentsとは?

「Bright Moments」は、LAのヴェニス・ビーチが発祥の、巡回型デジタルアートギャラリーです。彼らのユニークなところは、リアルな場所でアートを展示し、その場で作品をミント(ブロックチェーン上にデータを刻む)して購入できることです。

これまでに、LA、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、メキシコシティと、世界の各都市で展開し拡大し続け、今回は7回目の開催地として東京で初開催されました。各都市には、アート愛好家の非常に濃いファンコミュニティで形成されていて、今回のこの東京のイベントのためにも、恐らく100人以上ものコレクターが世界中から来日していました。

日本では、まだ「NFT」と聞くと、PFP(プロフィールピクチャー)のイメージが強いかもしれませんが、このBright Momentsのコミュニティは、特にジェネラティブ(コードで生成される)アートに焦点を当てられていて、今回は初めてAI作品もフィーチャーされ、コンセプトや作家性に特化したものを中心にキュレートされています。

今回の日本開催では、p5jsなどを使ったクリエティブコーダーたちによるジェネラティブ作品の「Tokyo コレクション」、AIアーティストのパイオニアたちによる「AIコレクション」、日本的なものをテーマにした現代アーティストたちによる「ジャパン・コンテンポラリー」などに分かれてそれぞれ素晴らしいアーティストの方がキュレートされ、それぞれが100点の作品を出展し、その場で展示を通して購入していただいたり、遠隔から購入してくださる方もいました。

また、ピクセルアーティストqian qianによる各都市で開催を記念して作られる"crypto citzen"も、現地で999体ミントすることができます。
これは、各都市のコミュニティにより選ばれた人、参加アーティストはもらうことができ、私も専用のレトロなアーケードマシンでmintしました。

👇NFT 情報コレクターmiinさんのレポートがとても分かりやすいです。

ここ日本?って思うから刺激的すぎる一週間

毎日が刺激的すぎる一週間でした。私たちアーティストはほぼ毎日、100名規模のディナーに駆り出され、コレクターやキュレーターたちと交流する機会を得ていました。それに加えて、30-40人規模のスタッフたち(しかも大半が若き才能溢れるアーティスト)もいて、毎日が遠足みたいで、かなり楽しかったです。

たぶん一週間を通して100人以上の方と交流して自分のアートについて説明して、思考が磨かれていきました…!

作品に対して、生の感想を聞くことは、アーティストにとっては非常に貴重な経験でした。これを繰り返すことで自信にもつながるし、新たなアイデアもたくさんいただきました。

その場には、世界的ギャラリー「PACE」のキュレーター、ハードウェアウォレットLedgerのチーム、web3における世界最大のメディア「NFT now」のCEOのMatt やジェネラティブアートの最高峰であるキュレーションコミュニティ「Artblocks」のスタッフたち、「Proof」のアートのヘッド、NFT界でもよりアート色の強いイケてるコミュニティが世界中から集まっていました。

AIアートのパイオニアである匿名アーティスト、クレア・シルバーとお会いすることができたり、AIツールディフォーラムの作者であるHumanと交流する機会があったりと、私にとっては夢のような時間でした。これらの人々は、AIアートを学ぶ者として、私にとっては憧れの存在です。

参加したコレクターたちは、イベントのために世界中を飛び回っている人々で、非常に興味深い人物ばかりでした。特にCrypto Punksのホルダーがたくさんいたのは日本ではなかなか見ない光景だった気がします。

展示した作品「NeuralFad」について

私が展示した作品「NeuralFad」は、存在したかもしれない日本の若者文化をパラドクス的に描いたストリートスナップです。画像生成AIを用いて様々な時代背景や要素を掛け合わせて構成されており、昔ながらのノスタルジックな見た目とモダン要素が交わる幻想的なデザインが特徴となっています。

作品についてのレビューは、Massage Magazine, イギリスのデジタルアート誌Right Click Save、ドイツのWeb3メディアWeb3 All Starsに取り上げていただいてます。

OpenSeaのリンクはこちらから:
https://opensea.io/collection/neural-fad-by-emi-kusano


100点の作品が24時間以内に完売!

とてもありがたいことに、私が出展した100点の作品は発売開始からたった24時間で全て売り切れました。。。!なかなか弱気相場のこのご時世にも関わらず、世界中のアート愛好家が私の作品を買ってくれて、東京まで足を運んでくれるこの上ない幸せです。本当に感謝しております。

一週間ずっといるとすごく仲良くなって友達がたくさんできました。
ここからフィナーレまでまたいくつかの都市を循環するようですが、
またみんなに会いに参加したい😭✨


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