新米お母さんへ -15年前の新米母より
そろそろ新しい季節が巡ってくる。
うちの子どもたちもあと1か月ほどで新学年。
上の子は我が家初の受験生となる。
我が実家、ばあばの枕元にはそんな新受験生がよちよち歩きをしている写真。
当時は大変だったけど、今となってはあっという間だった。
第一子となる長女は逆子で帝王切開による出産だった。
主治医から「帝王切開をおすすめするけどどうする?」と聞かれ、
「お願いします!」と即答した。
とにかく無事に生むことしか考えてなかったから。
帝王切開で生まれた我が子は、体重2500gギリギリ。
吸う力が弱かったので、母乳とミルクを併用した。
ふとまわりをみるとみんな母乳で育てていた。
そしてちょっと自慢げだった。いや、正確には私の目にそう映った。
助産師さんも「出るなら母乳で」と言うし、母乳育児をすべきなのか??
頑張ろうと誓って退院。
すると、今度は初孫を心配する我が両親が必死にミルクをあげだした。
細くか弱い初孫を大きくしようと必死な我が両親。
こうなると、もはや母乳の出番などない。。。
結局、うちの長女はほぼミルクで育った。
成長し、公園や支援センターで同世代のお友達ができたころ、
また母乳で育てているか問題にぶち当たった。
そしてさらに自然分娩と帝王切開の壁にも初めて気づいた。
どうやら赤ちゃんは母乳で育てるのがよく、母親は楽な帝王切開より自然分娩が素晴らしいらしい。
どうにもそういう世の中の風潮だったようだ。
まぁそんなことを今更言われても困るのだけど。。。
でも、母乳だ生まれたときだという話題の続く幼稚園くらいまで、
私の心はざわざわしていたと思う。
さて、今はそれから10年後。
長女には赤ちゃんの頃からの友達、新しい友達、多くの友達がいる。
学校には100人を超える同級生、300~400人の同世代。
さて、誰が母乳で誰が自然分娩だろう。。。
運動神経、学力、性格、素行…どれをみてもまったくわからない。
もちろん、体の丈夫さとか細かい部分を専門家が分析すれば違うのかもしれない。
でも、少なくとも今の私には違いが判らない。
これは、母乳や出産方法に限ったことではないと思う。
大人や中高生をみて、赤ちゃんの頃の小さな違いが判るだろうか。
寝かせ方、食べさせているもの、産み方、遊ばせ方、
あまりに型にはまる、マニュアルに沿って心配する必要はなかったなと思う。
きっと今もまわりの子と見比べて不安に思う新米ママさんが大勢いる。
子育てが心配になったら、小学生、中高生をみてほしい。
楽しそうに遊んでいる子供たち、登下校をしている子たち、
どの子がおむつはずれが遅かったか、成長が遅かったか、
10年、15年もたてばみんな一緒。
きっと楽しく毎日を過ごしていれば大丈夫です!
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