受験生へ母が伝えたいこと

我が長女は中3。まさにこの後すぐ受験真っ只中となります。
長女のお友達ももちろん受験生。学校はモヤモヤざわざわしているようです。
日本全国、中3だけでなく、高3も、もしかしたら小6の教室も一緒かもしれないですね。

もう、長女は受験への不安で手一杯。親の言うことは聞き入れません。
お年頃ですから、そうだろうな~仕方ないな~と思ってます。
でも、これだけは覚えていてほしい…と言うことが5つ。

1.受験は受験日に席に座って受けるだけですごいっ!

私が高校受験のとき…私立の受験日には稀に見る大雪で電車がほぼ全線ストップし、第一志望の県立受検日には人身事故で電車が止まりました。
どちらも一緒に受験したお友達のご家族のご厚意で何とか会場までたどり着きましたが、高校受験は朝からまともに受験の席に着けたことがないです。
今はコロナ、インフルもあります。
いくら勉強が完璧でも、決まった日に決まった席に着かなければ受験は合格しません。
試験日に指定した席に指定された時間に座れただけですごいことなんです!
席に無事座ったら、ラッキー!席にちゃんと座れたから大丈夫!って思ってほしいです。
ちなみに、トラブル満載でも逆境を切り抜けて試験受けられたのならば、大丈夫です!

2.受験の合否で生死は決まりません

受験って今後の進路が決まるわけなので、人生左右すると言えば左右するのですが、希望の学校に受かろうが落ちようが生死に関係ないです。
すっごく入りたかった学校、入れると思ってた学校に落ちたら死んだも同然って思うけど、自分がそんな気持ちになるだけで実際死なないし…マンガのようにデスゲームしているのではないので。
今の日本では、基本的に。
逆に言うと、合格したとしてもその後自分の人生に何があるかはわからないわけで…。
つまり受験って、40代のおばさんからみると、ただの小さな交差点程度のものです。

3.受験で先の人生は決まらない

受験に受かって希望通りの学校に行って、想像通りやそれ以上のスクールライフを送れたら最高!!ですが、実際の人生はそうもいかないです。
母としては、もちろんそれを願ってます。
でも、希望の学校が思っていたのと違ったり、学校はいいんだけど友達関係が上手くいかなかったり…なんてことは本当によくある話。
逆に、希望でなかった学校に行ったら、すごく気のあう人やモノと出会える可能性もある。
極端にいうと、学校に行かなかったことで見える世界もある。

個人的な話ですが、私はGMARCHに結構な人数を出すそこそこの進学校から名もない三流大学に進学しました。
大学しょっぱなの英語の授業でクラスメイトから、「これ何でsつくの?」と三単現のsを聞かれたときは、正直ほんとに何でここに…とちょっと絶望しました。
でもいろいろな人と仲良くなって、気づかないうちに勉強の出来る出来ないで何かを見ていた自分が恥ずかしくなるとともに、すごく視野が広がった気がします。
もちろん、高校の名に恥じない大学に進んだらまた違う良い世界が見えていたのかもしれないし、今より楽しい生活だったかもしれない。
それでも最後の最後の滑り止め大学に行ったことは私の人生の糧なんです。

4.受験を楽しんで

受験を楽しむなんてきれいごとです。
でも受験って結局、人生では1つの思い出に過ぎなくなるので、受験のときこうだったな~辛かったな~って思える受験になるといいなと思います。
母としては、「悔いのないように一生懸命取り組みなさい!」が正解かと思うのですが…個人的には全力で頑張った受験も、そこそこしか勉強しなかった受験も同じ人生の思い出です。
そこそこしか勉強せず、もし合格でなかったら黒歴史になるかもしれない。
でも、そちらの道でしか見えない世界が必ずあります。
合格してもそうでなくても、40代、50代になったときにあれはあれでよかったと笑い話にできる受験になりますように。

5.残りの学校生活も楽しんで

受験生に今の学校生活と言ってもそれどころではないかもしれないし、もうほとんど学校に行かない場合もあるかと思いますが、今の学校生活も大切にしてほしいなと思います。
…というと、また大人のきれいごとのようですが、人間は今を生きているので、先のことばかりに目が行くこともよくないなぁ~と思うのです。
友達と遊びに行けとか、もっと授業に集中しろとか、そういうことでもなく(いや本来それが正しいのかと思いますが…)学校で慣れ親しんだ友達とおはよう!と会い、当たり前に自分の席に座って、当たり前に先生がやってきて興味のない話をする、これも結構人生では大事で懐かしい。
少しだけ気分転換にこの光景を目に焼き付けておいてほしいかなと思います。

受験生、頑張って。
素敵な春が来ますように!

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