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裸足で歩まん、歌いつつ


韓国人の趣味ランキングダントツ一位は登山。
うちの夫も若い頃からの山好きさん。
妻と共に山に行きたいと何度も誘ってくれるけど海派の私は95パーセント断ってきた。まるで気が進まないので、
私「一人で行って」
夫「ふんっ!」を繰り返してきた。



ところがこの春から急にふと
「山もいいか」と思い始めついていく事にした。
まだ半年も経ってないけれど、いつの間にか週一での山歩きが習慣化した。




往復7キロのなだらかなコース。
入り口には「妊産婦も登れる山」との看板がある。
二度目に歩いた時、なんとなく裸足になりたい気がして
靴を脱いで歩き始めたら気持ち良くてこれも習慣になった。



大して人も来ない田舎の山。
山道には落ち葉や松葉が薄く積もっている。
そっと踏んだ時のカサカサという音が耳に快い。
層を崩しながら薄いパイを食べる時の音みたい。
靴を履いてる時より全身の感覚がぐっと鋭くなる。



初日は夜までジンジンする程足が熱くなった。
それはとても心地良い熱で、その晩はとりわけよく眠った。
翌日は身体が軽くなるのを感じた。温泉とは少し違う効能のデトックス感。



夫もつられて裸足で歩き始めた
気持ち良さにハマって以降夫もずっと裸足。
知ってみると、裸足ウォークって今の世界的なブームらしい。
流行りもの大好きで元々登山民族の韓国人もそこにのってる事を知った。
韓国ではアーシング族っていうのだそう。


春にはその山で裸足で歩く人なんて、私達夫婦しかいなかったけど
秋になった今ではすれ違う人の裸足がどんどん増えてる~。



すれ違う人が私達の足元を見てよく向こうから聞いてくる。
「裸足痛くない?」と。
夫が意気揚々と説明する。裸足ウォークがどんなに身体に良いかを。




自分がハマってる健康法を強く推しまくるのが韓国人。
夫は初対面の人たちに「裸足で歩かなきゃだめですよ!裸足しかありません」と10年裸足やってる人みたいに熱く語る。にわかアーシング族なのに笑



代謝が促進されて疲労回復。血流促進で、高血圧には改善効果。
リラックス効果に安眠効果、等等身体にいいことづくめらしい。



歩いてる途中に山で夫が私の肌色を見て言う。
「血色が全然違う!」何しろ足ツボを体重でめちゃくちゃ押してるので
血行促進効果が半端ないはず。

私達の歩く道は、裸足ウォーク専用道ではないから石ころゴロゴロの砂利道もある。最初は飛びあがる程痛かった。今では走れる。



韓国でも登山に力を入れてる地域では「メンバルコッキ(裸足歩き)コース」が既に整備されてることを知った。先週夫と歩きに行ってみた。



道が綺麗過ぎる!送風式の掃除機で清掃済みで落ち葉も落ちてない!
落ち葉を素足で踏むあの感触と音が気持ち良いのに。それに都会のウォーキングコースの人の多さに辟易した。いっそ体調悪くなる~。



なので誰も来ない田舎の山がやっぱ良いねと、昨日夫と一緒にまたいつもの山を歩いたら、熟れた栗のイガが道のあちこちに落ちていた。秋なので。
木の枝で動かしながら歩く。
一つだけ踏んでしまったけど、大丈夫。
雨でしっとり柔らかくなっていたので痛くない。
林の中にはくるりと尾を巻いたリスがいた。
栗を集めに来てるのだろう。可愛い!出会えて嬉しい!



身体への健康効果もさることながら、とにかく裸足で山を歩くと気持ちが良い。精神への健康効果もあることでしょう。
雨の日が実は結構楽しい。ぬかるんだ道の感触が(滑りやすいのは注意)
夫が水筒に熱いお茶を持ってくるので、時々ベンチで休んではぼーっと空を見ています。私は甘いものかチーズをポケットに入れていきます。



ゆっくり歩くと、往復で二時間位。誰もいない山道を歌いながら歩いてます。人が来たら声を落としたり心の中で歌うけれど。
でも向こうから一人で歩いてくるアジョシ(おじさん)は、めっちゃ大音量でトロット(演歌)聞いてたりするから歌い続けてもノープロブレム。



夫が知ってる歌謡曲が少なくて難しいけど
夫もわかる歌を、手を繋いで歩きながら一緒に歌う。
(私も韓国の歌はそんなに知らないけど)
どんな歌かと言うと、、こんな歌↓



イ・ソニの「因縁」(ご縁位の意味です)

「이생에 못다한 사랑 이생에 못한 인연
この生涯 成し遂げられなかった愛 成し遂げられなかった縁

먼길 돌아 다시 만나는 날 나를 놓지말아요
遠く回り道して再び出会った私を離さないで


ラララ  - SG WANNA BE+

사랑해요 고마운 내 사랑
愛してる  ありがたい私の愛する人

평생 그대만을 위해 부를 이노래
一生あなただけのために歌う この歌

사랑 노래 함께 불러요 둘이서 라라라
愛の歌 共に歌おう 二人で ラララ


急に雨が降ったら 
キム・テウ 「愛の雨」


내 사랑이 입술에 닿으면 널 사랑해 내게 외치며
私の愛が唇に届いたら 君を愛してると 自分に叫びながら


비가 내리는 그 길을 따라 걷다가 걷다가 걷다 보면
雨が降るその道を 歩きに歩いてみれば

바라던 내가 널 기다려
願ってた私があなたをを待つ


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知ってる韓国の童謡も歌う。
その時思い浮かんだ歌をどんどん歌う


アーシングは、とてもいいから
歌いながら歩くと、もっといいと思う。
(私の歩いてる山はとにかく人がいないから笑)


美味しいもの+美味しいもの
すごく美味しい 位の単純さですが。


雪が降ったら靴を履くと思いますが、
(私の住む町は11月末位が初雪です)
それまでの期間、歌いつつ裸足の山歩きを。



韓国に長く住んでても登山にも裸足歩きにも
まるで関心無かったのですが、今更ながら「こんなの初めて!」
妻が山歩きを楽しみ始めたので夫が喜んでいます笑
いくつになっても学ぶ事ありますねえ。


ありがとうございました。

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