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「装い」は力になる


韓国で子育てしながら感じた事です。

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ソウルに住んだり幾つかの地方で暮らしたりしたけれど、
ランダムに働いてきたので
子育て中は保育園のような施設に沢山お世話になった。
幼稚園前の子供達を見てくれる施設をオリニチブという。



 
このオリニチブの先生達(日本で言えば保母さん?)
彼女達の装いに最初違和感しかなかった笑
(もうそれも20年以上前の話だけれど)




子供の面倒をみると、当然服は汚れる。
日本だったらそれを見越して
エプロンとかをユニフォームにしている保育園もある。
動きやすい服が職業的に相応しいと。



だけど私の出会った韓国のオリニチブの先生達の多くが
朝からえらく綺麗にしていた。
フリルブラウスにタイトスカート、メイクもばっちり。
こんな格好で子供をちゃんと見られる?
と不安になるほど装いに華と勢いがあった。
今からミーティング(合コン)?と聞きたくなる。



だけど韓国人はそういう風には取らない。
周りの韓国人オンマ達(ママ)に聞いてみると、
あの「気の入った格好」の方が
父兄に高評価であることが分かった。
逆に身だしなみに構わない先生の方が、
だらしないとみられて評価は低いのだと。





確かに子供を預けてみて本当にそうだった。
化粧が濃いくらいの
服によく気を遣うお洒落な先生の方が
子供に対しても行き届いた丁寧な人が多かった。
父兄として気持ち良く付き合える人達だった。




お洒落でスタイルの良い綺麗な先生は、
見た目に反して力もあった。
送迎の時は言う事聞かない子供達を
両脇にむんずと抱いて安全に帰宅させてくれた。
あんな力業も使えるんだ~!と
尊敬したしとにかく有難かった。
明るく綺麗なオリニチブの先生達に
助けられて子育てをしてきた。



仲良くなった先生達の話では
先生の格好が「綺麗にしている」「キチンとしている」程
子供達も素直にいう事を聞いてくれる傾向があると。
「子供も綺麗な人が好き」
これも先生達から良く聞いた話だ。





子供が小学校に上がってからも、
先生の装いという事に関しては同様だった。
日本の小中学校の先生の中には
ジャージを多用する方が少なからずおられたと思うけど、
韓国の先生のきちんと感は基本的に強いと思う。
ここは「学問」を大事にする国だから。




↑は韓国人のように
「きちんと装おう」という話ではなくて。
ただ、そこが日本人と大分違うよな~
まず「装う」という事への認識から違うよな~と思い
古い話を引っ張り出した。




「装い」に力を入れる事には「体面重視」の弊害もある。
ただ韓国人の彼らの装いに関する姿勢が
ストレートな部分は実に見習う点があるなと思う。
「綺麗なのがいいよね」「気持ちがいいのがいいよね」と。


韓国では「服は羽」という言葉がある。
見た目を大事にする韓国ではより良く装う事は当然の事で、
「ボロは着てても心は錦」は通用しない。
ボロを着ていたら、中身もボロだ、、と思われるだけで。
やってもいいけど、ダレ得にもならない気がする。



こういう見方が良いとか悪いとかの
ジャッジはとりあえず置いておこう。
私はそこは「そりゃそーだね」と思ってる。
私なんて特に外国人だし、
外国では過去の経歴だの実家のあれこれなんて
良くても悪くても誰も知りようが無い。
今ここで目に見える「その人」だけが全て。
とてもシンプルな事。



だから「装いをおろそかにしてはいけない」と
素直に思える。

装いは自分の内面のメッセージで
私自身の包装紙で、
私と言う中身を表現するツール。




やる気をもって頑張ろう!
服でイメージを作れる部分があるのはありがたい。
服を素敵に着てる人は、
韓国ではとても褒められる。
(裸で勝負!の方がきっと大変笑)
道行く知らない人でも
立ち止まって褒めてくれる。
自分は服が好きなので
韓国のこんな部分が大好きです!



ありがとうございました。

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