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言葉を紡ぎ出す、くるしみとたのしみよ

新しい分野として、少し前から短編物語を、そして別方面から再三すすめられて、短歌と短編小説の執筆を始めた。

ライターと作家の違いについては、何かと話題にのぼりがち。

弊社の仕事の割合として、企業向けの個別案件が大きいため、ライターというよりは台本構成とか、校正作業とか、プロデューサー的な役割をもとめられることが多い。

これは前職でやっていたことに比較的近いので、正直そんなに苦ではない。

だから、webサイトにおける記事やコラムの執筆は、個人事業主を始めた昨年度よりも、かなり減らしている。

当たり前の話だが、媒体のテイストや依頼にあわせて情報を整理して、記事やコラムの体裁に組むのがライターの仕事。

自分の持ち味と媒体の個性を上手く融合させていくのがポイントだと、私は考えている。そして、この作業そのものは決して嫌いではない。

でも、時としてまったく自分のカラーとは真逆の依頼が来たりすると、とてつもない違和感を払拭できない。

私でなくてもよい案件、または会社としてのブランディング的に完全に違うなという案件は、お断りするようにしている。

このあたりがライターとして、特にwebサイトの世界で仕事を請け負っている人たちにとって共通のジレンマだろうと思う。

でも、多少、創作的な仕事に着手してみたら、これはこれで大変なものだと痛感している。こちらも当たり前の話だが、ただ思いついて書けばいいというものではない。

どちらが好きとか向いているとか、そういうことは別として、書くということは幅広く奥深く。単純に難しいなあと、心から思う。

自分の中で内省して紡ぎ出す言葉も、情報を組んで紡ぎ出す言葉も。

どう世界観を作って、何を読み手に提供するのか。

……ほんと、簡単なことではなくって。ほとんどが苦しい、だからこそ時に深く楽しい。





“季節の本屋さん”における、よりよい本の選定に使わせていただきます。