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映画「モリコーネ〜映画が恋した音楽家」

先日、モリコーネの映画を観てきた。
エンニオ・モリコーネ。映画音楽のマエストロ。
その音楽を聴くと即座に脳内で映像が再生できる『ニューシネマパラダイス』。
映画自体は観なかったけれど大好きでずっと聴き続けたアルバム『ミッション』。
鑑賞後はオーボエの旋律がずっと頭の中でぐるぐる回っていた。

モリコーネ音楽をある時期愛していたこともあり、
このドキュメンタリー映画を観て、マエストロのお人柄が魅力的だったことと音楽の素晴らしさが全く一致していてたことに感動した。

そして多くの音楽家が影響を受けたことをインタビューで語っている部分も見逃せない。特に、パット・メセニーがキラキラとした表情で語るシーンは印象的だ。

音楽家としての長い人生で、本当に多くの作品を残してくださってありがとうという気持ちでいっぱいになった。

『ミッション』でアカデミー賞候補になったが、受賞しなかったという事実はアカデミーという組織というか、アメリカのある種閉鎖的な部分が露呈した出来事ではないだろうかと思った。
アメリカのアカデミー賞でイタリアの作曲家に賞を与えていいのだろうか?
という考えが透けて見えるようだ。
『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー候補となるが、『ラストエンペラー』に敗れたことはまた別のストーリーだけど。
のちにアカデミーはマエストロに実質的な謝罪となる名誉賞を贈った。

ジュセッペ・トルトナーレ監督の愛が溢れた素晴らしい作品だった。

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