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国際金融制度改革の必要

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#現代史

国際金融制度改革の必要性9 ー 戦後経済体制 プラザ合意、同時多発テロ、経済戦争

国際金融制度改革の必要性9 ー 戦後経済体制 プラザ合意、同時多発テロ、経済戦争

第二次大戦後の戦争周期さて、歴史的に言えば、ケネディの時代も含めて、第二次世界大戦後ずっと平和が続いていたかと言えばそんなことはなく、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン紛争、湾岸戦争、そしてアフガン・イラク戦争というアメリカやソ連が直接介入したものも、ほぼ十年間隔位で起こり続けていたし、一方で中東でも48年を皮切りに73年の第四次まで十年に満たない間隔で戦争が起こり続けた。中東戦争の方はニクソンショ

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国際金融制度改革の必要性8 ー ケネディ外交

国際金融制度改革の必要性8 ー ケネディ外交

3.テロ事件前後の政治的文脈
一方で、サブプライム危機は非常に政治的な動きでもあった。サブプライムローンが顕在化したのはブッシュジュニア政権終盤の2007年頃からで、2008年大統領選挙でブッシュに変わってアメリカ初の黒人大統領となるバラク・オバマが生まれ、多くの人々に希望を与えていた。

オバマとケネディそれは、1961年にアメリカ初のカトリックの大統領となったケネディと多くの点で相似をなしてい

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国際金融制度改革の必要性3 ブレトンウッズ以前の通貨体制

それに対して、ワシントンD.C.という政治の中心へのテロと見られるものをどう解釈するか、と言うことであるが、このテロ事件の前から、ワシントン・コンセンサスという考え方で、アジア通貨危機の起こった国々に対してかなり強硬な構造改革を押しつける、という事が起こっていた。これは、IMF・GATT体制という第二次世界大戦後の国際経済秩序を規定する仕組が、その価値観に基づいて自由貿易・金融体制をあまねく広めよ

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