手相占い師藍さんと お花畑の天使たち☆〜5〜
クニーオさん、滅私奉公ざん、浩子さん、KANさん、Yuko Kipayaさん、丹一さん、meguさん、miwaさん、鈴木道生さん、とち80さん、ららららさん、はなはなこさん、瀬下典子さん、カネヒーアッコさん、優心さん、………書ききれないので、ごめんなさいですが、この前の回までに挙げたお名前の方以外にも、たくさんの常連さんがいる。そのずっと後に 存在感抜群の カティーキル・コッペパウンウリーさん、モグラさんも加わる。それだけ、藍さんは愛されている。藍さんの手相には 「ソロモンの環」と言って、カリスマ的な指導力を発揮する、という物があるらしいが、以前 先生もしていて、それで人を見る目も 指導力も あるのでは、と、思った。
私は、暑さ まだ収まらぬ、2020年9月27日、東海道本線に乗っていた。ワクワクしながら。しかし、連日の勤務、疲れる……。とか、思いながら。
藍さんのワークショップ「手相講座」(一日だけの)に、向かっていた。この頃には、藍さんも私の名前を覚えてくれていて、チャット欄に名前が乗ると 大抵は呼んでくれていたりして、年齢も見ていて どう思っているのか、応援団長のように思っているのかも知れなかった。
ほんとうに 私は応援団長のように、藍さんが弱気を出して 生配信で「周りのみんなが、急に 私の周りから離れる時がある」と言う時には、
「大丈夫です!20年間応援します!!」
と、言ったりするのである。
私は、人を裏切ったり、裏切られたりするのが嫌いだ。何かを言ってくれて 離れるのはいい、けど、何にも言わないで ただ すっと離れるのは……
電車の中、横浜から東海道本線に乗り換えて、1時間くらい 電車に揺られた。久しぶりの電車だった。少しばかりの緊張が、少しずつ和らいでいく。でも、ストレスには変わらない。慣れない人と 長時間 ずーっと黙って至近距離…(汗)徒歩と自転車で、高校時代まで通学していた私には ストレスに違いなかった。大学時代は、電車だったが、それでも 電車には、馴染めない。
私の手相や、話した感じからは、懐こい感じがするらしい。けど、私は自分で「小動物」と、言い表す程、人に対しては 小心者だ。感受性が強すぎるのだ。自意識が強いのだ。
やっと、最近 人並みに(てか、10代を卒業して)大人の感覚を持ち始めた。(50過ぎてます!)(おそい!)
と、言うわけで、藍さんの待ち受ける「まほらま」に着いた頃には、私は ストレスの塊となって 悶々としていた。藍さんは(悶々としたオーラをまとった子だ)と、思ったらしい。
まだ 13時前で、開店していなかった(「まほらま」は、13時からでしか開かない)
ワークショップの午前の部が終わった所だが、これから休憩らしい。
「まほらま」の戸を叩いた私を、藍さんが出迎えて出て来た。
スラリとした、細身の、あのロイドメガネの様な丸い眼鏡を掛けた藍さんが 戸の中から現れて、その美しさに私は目を見張った。スカートを履き、背が思ったより高かった。細い、細い、細い!
「あ、ワークショップの方?」
「あ、はい」
「午後からの部は、まだ開かないわよ。ご近所で時間を潰しなさる?」
「あ、はい、じゃあ、あの、近くのファミレスで……」
私は、近くのファミレスを指差した。
「じゃ、13時近くなったら、また来てくださいね」
「はい」
私は、思った。
(藍さん、You Tubeで観るより、すっごい美人…)
「まほらま」の前の国道を挟んで しばらく行ったところに佇んでいるファミレスに、 私は、一人で入り込んで 店員さんの案内を受けた。
席を決めて、メニューを見て、
(何を食べようかな〜♡)
と、窓の外を見ると………
私は、少し 不思議に思った。
「まほらま」の前のバス停の近くで、
藍さんが、こちらをじーっと見つめているのだ。
しばらく、その姿を見ていた私は
(藍さんも、何か 食べに行くのかな?)
と、軽く考えた。
藍さんは、こちらをじーっと見ていた。
つづく