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整えながら次へゆく
2年と1か月勤めた東品川の会社を退職した。
最終出社日は、残念ながら雨模様だった。
最後の半日はなんだか不思議な感覚だった。
いつものようにノートパソコンを開いて、少しメンバーと打合せ兼引き継ぎなどをして、代表がお昼ご飯に連れて行ってくれて、そこで他愛ない話をして、最後にGoogle meetでみんなに挨拶をして(挨拶系は今でも緊張して少し飛んでしまった)、会社のドアを閉じてきた。
前職は市民相手だったわたしにとって、BtoBは初めての経験だったし、扱っている内容の知識や経験があるわけでもなかったので、全くの未知だった。
いろんな人が時間を割いてくれたな、と思う。
おかげで、いつもやっとこさだったけれども、数字とことばで表現する自分の担当の仕事はかたちにできるようになったかな、と思える。
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自分なりに一生懸命やっていても、あれができるようになりたかったなとか、やり方のバリエーション増やしたかったなとか、そういう後ろ髪はある。
いつだって満点はないけれど、ここで学んだ大きなことがあった。
それは、自分の体力や気力、考える力などを暮らしの中でどのように配分するかは、年代や自分のライフステージごとに整えていくことが必要だということ。
大多数の人は、もしかしたらそれにもうとっくに気づいているのかもしれない。あるいは、特に意識しなくてもできるのかもしれない。
わたしはあることに熱中するとそこに入り込みすぎて、気づいたらキャパオーバーで家でぐったりというよくわからない状態になっていたりすることがあって、この歳になってようやく操縦桿を押したり引いたりして調整できるふうにしておくことは大事だな、と思った。
そしてわたしの場合はそれを意識しないとできないから気をつけていかないとな、と思った。
自分の操縦桿の扱い方を整えながら、次へ進みたい。
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雨を眺めながらのんびりと。
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