それでいいのだ
今日は早朝から植木屋さんが来てくれて、うちの庭の松を剪定していった。
庭と言っても猫の額ほどの狭い庭で、その庭の真ん中に松が一本立っている。この松は、夫がまだ幼かった頃、夫の父(私にとっては舅)が植えたものだそうな。舅がまだ元気だった頃は、舅が梯子をかけて剪定していたのだが、舅亡き後は、プロに頼んでカットしてもらっている。
ちなみにGWから梅雨入り前の今にかけて、庭の剪定シーズンのため、植木屋さんたちは忙しそうだ。この近所を散歩していても、庭木をパチパチ切っている植木屋さんの姿をよく見かけた。うちも先月のうちに夫が頼んでいたんだけど「今は予約がいっぱいでもう少し待ってほしい」と言われて、今日ようやく順番が巡ってきて来てくださった。
植木屋さんに休憩の茶菓子を出しながら、ふと、私が子供だった頃のアニメには、庭木に登って剪定している植木屋さんがよく登場していたなぁ…と思い出した。確か「天才バカボン」のパパは、アニメでは植木屋さんだったはずだ。昔、テレビでバカボンのパパがお仕事で松の剪定をしているシーンを見て「えっ?植木職人だったの!意外と固い仕事に就いていたんだなぁ」と驚いたことを覚えている。だけど今はどうなんだろう?令和の子供たちは、庭木を剪定する植木屋さんの姿をあまり見たことがないかもしれないなぁ。
そして「天才バカボン」ついでに思い出したのだが、レレレのおじさんって和服姿だったよね。昭和時代は今のスウェット上下のような感覚で、家では和服を着てくつろいでいるおじさんがいた。だからそのまま当たり前のことのようにナチュラルに認知してたけど、今は下駄を履き丈の短い着物を着て、竹箒で道をサササと掃きながら通り過ぎる人に「お出かけですか?」と声をかけるおじさんはいない。
あと、昭和アニメに出てくるシーンで、自転車に乗って蕎麦の出前をしている人とか、岡持ちでラーメンの出前をしている人とか、出前シーンをよく見たなぁ。そして道を突っ走っている主人公にぶつかって、持っていたざる蕎麦や岡持ちをひっくり返すという定番のお約束シーン、これ何度見たことか…。今の子供たちは「岡持ち」なんて知らないんじゃないか。令和はウーバーイーツか。
なーんてことをあれこれ考えたのだった。
おかげさまで我が家の松は、プロの技でサクッと半日でカットを終えて、すっきりサッパリした。これでいつ梅雨になってもOKだぞ。
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