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テレビ情報を純真に信じている老人世代と同居して、思うこと(ボヤキ半分、願い半分)

今日は、月に一回の義母(90代)の定期診察日。

近所のかかりつけ医で診察を受け、いつも飲んでいるお薬をもらってくる日です。

私の車に乗せて、いざ病院へ…。

この個人医院は、昨年からコロナ対策で完全予約制になり、待ち時間が大幅に減りましたが、それでも今日は月曜日だったせいか、待合室は少し混んでいました。

呼ばれるまでの間、待合室のテレビを見ていたのですが…。

その内容があまりにショッキングで、私は驚いてしまいました。

ここで話は飛びます。

実は私、普段はテレビを全く見ていないんですよ。

もちろん、我が家には大きなテレビがありますが、それはテレビが大好きな義母の私物みたいになっています。
義母は朝から晩までテレビをつけて暮らしています。そして、私はテレビを見なくても生きていける質なので、(前から興味があって絶対に見たいとチェックしている番組以外は)、ほぼ見ないです。

そのため、ワクチン接種が本格的にスタートして以降、テレビの情報番組がどんなことを報道しているのか…。私は全然知らずにいたんですよね。

そして、今日。

義母の付き添いで、病院の待合室のテレビを見ていて(民放の情報番組でした)、私はビックリしてしまいました。

ずっとワクチン接種のことばかり報道していているのですが、その最中に、注射シーン(腕に針がブチューと入り、ワクチンが注入される動画)が、繰り返し繰り返し延々と流れているんですね…。

えっ!こんなセンシティブなシーンを何度も放送しちゃうの?

衝撃でした。

実は私、注射が苦手なんです(泣)。

針が刺さることを想像するだけで、全身の力が抜けるくらい怖がりなんです。そもそも人体とか内臓とか血とか…そういう生々しいものが超苦手なんです。(なので、ドクターや看護師さんを心から尊敬しています✨)

それなのに、目の前のテレビからは、注射針の長いのが腕の奥までぷすっと入っていくシーンとか、チクッと腕に針を刺すシーンとか、注射のピストンをぐっと押してワクチンが体に入っていくシーン…等。人を変え、場所を変えて、いろいろ撮ったであろう接種会場での注射動画を、次々と何度も強調して流してくるんですよね(泣)。

眉をひそめながら視聴し「やれやれ終わった」と思いきや、コメンテーターの話の最中に、またもやあのシーンを差し込んでくるという徹底ぶり。コメンテーターの話が終わるまで、延々と続く生々しい注射シーン。誰かの腕に針が突き刺さりブチューと入っていく…。思い出してこうして書いているだけで、私は気を失いそうです(泣)。

マスコミはこんな動画をリピ放送して、一体、何を狙っているのでしょうか?(白目)

もしも、小さな子供を連れていたら、この注射シーン、絶対に見せたくないわ…と思いました。

そばにいた義母も、「注射の針ってこんなに長いの…(゚д゚)!」「こんなに奥まで針が入るの…(゚Д゚;)!」と、顔面蒼白でかなりドン引きしていました。

画像や動画の威力は強烈です。一度見たら、もう頭から離れません。

ずっと脳内で繰り返し思い出してしまいます。

ちなみに義母は、一回目の接種を終えています。

でも、一回目の接種の前、やはりテレビは、全国の高齢者への接種が本格的に始まるにあたり、「副作用」の話を大々的に放送していました。(その後は、「接種の予約がとれない問題」へと話題をシフトチェンジしましたが…汗)。

しかし、このネガティブキャンペーンのせいで、義母は緊張感を高め、「自分の体も悪くなり変になってしまうのではないか」とかなり怖がっていました。

怯える義母のメンタルケアをしながらの第一回接種でしたが、お陰様で痛みも副作用も出ないまま、無事に完了。

「やれやれ、何事もなくて良かった」と喜んでいたのですが…。

一回目の接種を終えた後、またまた、義母の大好きなテレビの情報番組が「一回目は無事だった人も、二回目は副作用がでる可能性が高い」「二回目の副作用はかなり酷くて激しい」「二回目の接種の後、発熱や痛み、倦怠感で寝込む人がいる」…と言いだし、大々的に繰り返し放送し始めたんですよね。

同居している息子夫婦の話より「テレビ」を信じる義母は、またもやナーバスになってしまいました。

そして、今日、待合室で見てしまった民放の「注射シーン」のリピート放送…(汗)。これがダメ押しになった模様。

来週、二回目の接種を目前に控え、義母は相当ビビり始めているみたいです。テレビは刺激が強いから、影響を受けやすい人は、すぐに染まっちゃうんです。ホント大変です。

◇◇◇

さて、今日の診察時。

義母は、かかりつけ医の先生に「二回目の接種の後の副作用」について、今の不安な気持ちを正直にぶつけ、テレビが繰り返し「副作用対策に、○○という解熱剤を買っておくように」と言っていたけど、それは本当なのか?どんな薬を買っておくといいのか?…と真剣に相談していました。

すると、先生はウンウンと話を聞き、「副作用のことがいろいろ言われているけど、あれは若い人に出るもので、高齢者にはあまり出ないようですよ。だから、心配ないですって。〇〇〇さん(義母の名前)は大丈夫ですよ。安心して受けてください。」と明るく仰ってくださいました。

一応、お守りに「解熱剤」(頓服)を出すので、万が一の時はこれを飲んでください…とのこと。

自分の胸の内を伝え、先生のお話をじっくり聞いて、義母の気持ちは少し落ち着いたようでした。
しかし、副作用への恐怖と不安は、実際に接種して数日断つまで、義母の頭のなかでグルグルと続くのでしょうね。

かといって、私にはどうしようもできないことです。ため息しかありません。

テレビ関係者の皆さん。子供が安心して見られる番組づくりと同様に、お年寄りが安心して見られる番組作りにも意識して取り組んでほしいです。

地方のお年寄りは、テレビは唯一の情報源であり、テレビと共に現役時代を生きてきた世代なんですよね。彼らにとって「テレビ」は人生の一部分なんです。そんな彼らのテレビへの信頼度は抜群です。

だからこそ、特にコロナに関する内容を扱う時は、繊細かつ慎重にお願いします。

年寄りが安心して二回目の接種を受けられるよう、ポジティブ&アットホームな内容へ、ここで大きくシフトチェンジしてくださいませ✨
切に願います!

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